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清原容疑者が復活するための3つの必要条件(上)

窪田順生 [ノンフィクションライター]
2016年2月9日
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早くも「復帰は難しいのではないか」とささやかれている清原和博容疑者。しかし過去には、同じく薬物使用で逮捕されても1年数ヵ月で復活した芸能人や元スポーツ選手はいる。復活できるか、できないか。その境目は一体どこにあるのか?

「逆転ホームランは厳しい」
清原を待ち受ける茨の道

 覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された清原和博容疑者の「復活」が早くも危ぶまれている。

スムーズに復活できる有名人もいれば、再犯に次ぐ再犯で塀の中と外を行ったり来たりする人も。両者を分ける違いとは? Photo:日刊スポーツ/アフロ

 「週に1回購入していた」「現役時代から使用していたのでは」などの報道が相次ぐなかで、元巨人軍の先輩である長嶋一茂氏のように、「逆転ホームランというレベルではなく、相当難しい」という声も多く聞かれるようになってきたのだ。

 たしかに、薬物常用者の社会復帰はハードルが高い。薬の誘惑を断ち切ることができず、塀の中と外を行ったり来たりという“リピーター”になってしまうだけではなく、雪だるま式に使用量が増えていく。かつて「和製コマネチ」の異名をとりオリンピックにも出場した元女子体操選手の岡崎聡子氏も、覚せい剤でこれまで7回逮捕されている。

 とはいえ、「復活」を果たした人もいないわけではない。

 逮捕された時は、今の清原容疑者のように「もう終わったな」という見方が圧倒的だったにもかかわらず、しっかりと社会復帰を果たし、人生の逆転ホームランを打ったというケースも少なからず存在するのだ。

 このような「復活できた人」と「復活できなかった人」にはどのような違いがあるのだろうか。

 もちろん、再び過ちを犯さないという強い決意、本人の地道な努力、そして社会に認められるだけの才能などがあるのは言うまでもない。しかし、これまで薬物犯に限らず、罪を犯してきた人たちを取材した経験では、「社会復帰をスムーズにできるか否か」も運命の分かれ道だと感じている。「出所しても仕事や人間関係がうまくいかない」ということを再犯の理由に挙げる「刑務所リピーター」が多いからだ。

 つまり、「社会復帰をする→徐々に周囲から信用を得る→仕事や人間関係が軌道にのる」という好循環をつくりだすことに成功すれば、「復活」となる。一方、これにしくじってしまうと、「復活」への道が閉ざされてしまい、孤独や閉塞感のなかで再び悪魔の囁きにのってしまう、という悪循環に陥りがちだ。

 では、どうすれば「復活の好循環」を生み出すことができるのか。過去、「復活できた人」の歩みを分析してみると、社会復帰をした後の振る舞い、情報発信、イメージづくりなどにある一定の法則があることがわかる。

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窪田順生 [ノンフィクションライター]

くぼた・まさき/1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター“モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。


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