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清原容疑者が復活するための3つの必要条件(下)

窪田順生 [ノンフィクションライター]
2016年2月9日
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>>(上)より続く

不祥事企業も芸能人に学べ
記者会見の言い訳はなぜダメなのか

 そんなのこじつけでしょ、と思うかもしれないが、「裸をさらす」というのはなにも芸能人に限らず、不祥事企業のイメージ回復においても、不可欠な要素となっている。

 歴史をふりかってみても、謝罪会見を催したにもかかわらず、イメージ悪化に歯止めがかからない、あるいは逆効果となったような企業というのは往々にして、不都合な事実を隠している。あるいは、責任逃れや自己弁護に終始している。これは「丸裸になる」ことを躊躇したばかりに謝罪会見が「禊」とならず、イメージを守るどころかさらに事態を悪化させてしまったともいえるのだ。

 もちろん、なんでもかんでもベラベラ喋れと言っているわけではない。商取引上、明かせないことや、第三者が関わる場合は当然、言えないこともでてくる。ただ、少なとも世間が抱く疑問や不信感に対しては、「丸裸」になる姿勢を見せないことには、「復活」のチャンスすらも与えられず、嵐のようなバッシングが起こるだけ、というのは広告ビジネスにおけるベッキーさんのケースも雄弁に物語っている。

 大きなしくじりをした個人・法人が再起を果たすためには、「禊」としての「裸をさらす」という行為がきわめて重要だということがご理解していただけたと思うが、もちろんそれだけで「復活」ができるわけはない。「復活した人」の歩みを見直すと、もうひとつ大きな要素が浮かび上がる。

 それは「発言力・影響力のある応援団」の存在である。

 罪を犯した人の社会復帰は周囲のサポートが大切だ、というのは法務省やらも呼びかけているので、いまさらその重要さを説明する必要はないが、本稿で強調したいのは、「発言力・影響力のある応援団」によるクチコミが、「復活」のための土壌づくりとなっているという点だ。

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窪田順生 [ノンフィクションライター]

くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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