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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

『犬神家の一族』を地で行く創業家の確執!
会社を牛耳る兄夫婦に葬り去られた“元役員”

――創業社長の失脚でクーデターに巻き込まれた有田氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第22回】 2010年7月5日
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 兄と弟――。

 血を分け合ったかけがえのない関係も、そこに他人が加わると、破綻することがある。利害関係が絡む会社ならば、その関係は一段と複雑になる。

 連載22回目は、一族経営の会社で役員をしていた弟が、兄夫婦から壮絶ないじめを受け、排除されていく姿を紹介する。確執の程度やシチュエーションは異なるものの、推理小説『犬神家の一族』を彷彿とさせる。

 あなたの職場にも、このような社員がいないだろうか。

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■今回の主人公――はい上がりつつある「負け組社員」

 有田勇二(仮名・58歳)

 愛知県の南部にある有田工業(社員数80人)に役員として勤務していた。カリスマ創業経営者の父が亡くなると、社長になった兄とその妻から役員を解任され、経験のない営業の仕事をするように命じられる。その後、兄夫婦の執拗ないじめを受け続け、強いストレスを抱える。

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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

兄弟の確執に打ち勝ち、会社を私物化
行政まで牛耳ろうと目論む二代目社長

 「秀雄が教育委員に選ばれた……」

 有田工業社長の有田純一郎(63歳)が、大きな腹をさすりながら、20メートルほど先まで聞こえるような声で話す。わが息子がこの町の“実力者”になった喜びを、隠し切れないようだ。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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