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岸博幸の政策ウォッチ

ゲス不倫「LINE1日400通」が示す自民党の緩み

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
【第27回】 2016年2月19日
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ゲス不倫は個人や2回生の問題?

本来であれば、まだまだ忙しいはずの“2回生”議員だった宮崎氏。いったいなぜ、1日400通ものLINEをやり取りできたのか

 この一週間は多くのメディアが、宮崎謙介元議員のゲス不倫に関して凄まじい量の報道をしましたが、個人的にはその多くがちょっと突っ込み不足であったように感じます。

 というのは、多くの報道のトーンが、“国会議員という選ばれた立場の人がよりによって奥さんの出産のタイミングで不倫”という、確かにその行為自体は論外ではあるものの、ワイドショー的な切り口に終始していたからです。

 また、政治評論家の中には、ゲス不倫が起きた背景として、“2012年当選組の国会議員は風だけで当選して苦労を知らないし、政治家としての教育をしっかりと受けていない”とコメントした人たちもいます。

 確かに正しいポイントではありますが、株安と円高が進み、また昨年10~12月期の経済成長率がマイナスとなった今だからこそ、ゲス不倫が示すより深刻な問題点を意識すべきではないでしょうか。それは、政権与党である自民党が全体として緩んでいるということです。

 例えば、そもそも何故宮崎氏は、報道されているように不倫相手に1日に400通ものLINEメッセージを送ることができたのでしょうか。おそらく本人がどうしようもない女好きであったこともさることながら、ヒマだったことも大きな要因ではないかと思います。

 しかし、本来、国会議員の2回生というとまだ雑巾がけ真っ最中ですから、週末は選挙区で支持者回りをして、平日は国会や党の部会への出席などで目が回るほどの忙しさのはずです。それにも拘らず、宮崎氏がヒマでいられたのはどうしてでしょうか。

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岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]

1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わる。2004年から慶応大学助教授を兼任。2006年、経産省退職。2007年から現職。現在はエイベックス・マーケティング株式会社取締役、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問も務める。

 


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小泉政権時代に竹中平蔵氏の秘書官を務め、数々の構造改革を立案・実行した岸博幸氏がテレビや新聞が決して報じない知られざる政治の裏側を暴きます。

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