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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

ハッパをかけるほどタダ乗り社員が増殖?
「頑張りすぎるリーダー」が陥る矛盾のワナ

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第3回】 2010年7月7日
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「社員が自分にフリーライドしている」
タダ乗り問題に直面した経営者の憂鬱

 先日、40代のある経営者から、「タダ乗り問題」に関する相談を受けた。私はエグゼクティブ・コーチングもしているので、この手の相談をたびたび受ける。

 社員数約80人。サイズ的には中小企業に入る会社だ。その経営者の悩みというのは、「一部を除いて、社員がフリーライダー化している気がする」というものだった。具体的には、「経営者である自分に社員がフリーライドしている」というのだ。

 彼の会社は、以下のような問題を抱えているらしい。

・社員が受動的で、経営者である自分からの指示がないと、ルーティン以上の仕事をしようとしない。

・会議などで議論をしても、うなずくか黙ったままで、社員が自分の意見をぶつけてこない。

・こんなご時世で会社の経営も厳しいのに、苦境を突破していくための具体的な行動が出てこない。社員には、「社長が何とかしてくれるのではないか」という待ち受けムードが漂っている。

 誰か現業を任せられる優秀な社員が出てきてくれればいいのだが、それを期待するのは無理そうだ。本当は、自分は次のフェーズの事業や戦略に取り組みたいのに、社員がこのような現状だから、新しい試みに集中して時間を使えない。会社の成長を考えると、大きな「機会ロス」になっている――。

 経営者は、このような悩みとイラ立ちを抱えているのであった。

 そこで彼は、現業と並行して未来の事業戦略を進める時間をとるために、自宅とは別に会社の近くにアパートを借り、24時間自分が頑張れるような体制を整えた。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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