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1日36万円のかばん持ち
【第15回】 2016年3月17日
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小山 昇

金利が高かろうと、使い道がなかろうと、
「限界まで借金をして、
なかなか返さない」が正しい

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日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞(2001年度、2010年度)した
小山昇氏の新刊『1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得』から、小山氏に、「三流が一流に変わる心得」を紹介してもらう。

★【三流】は、「借金は悪」と考える
★【二流】は、「時には借金は必要」と考え、「すぐに返す」
★【一流】は、「とことん限界まで」借り、「なかなか返さない」

小山 昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。
「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を毎年増収増益の優良企業に育てる。2001年から同社の経営のしくみを紹介する「経営サポート事業」を展開。現在、600社以上の会員企業を指導しているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演・セミナーを開催。1999年「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』朝30分の掃除から儲かる会社に変わる『強い会社の教科書』(以上、ダイヤモンド社)、『99%の社長が知らない銀行とお金の話』『無担保で16億円借りる小山昇の“実践”銀行交渉術』(以上、あさ出版)、『【増補改訂版】仕事ができる人の心得』(CCC メディアハウス)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】 http://www.m-keiei.jp/

里和 金利がもったいないので、リスケをして、借入金をまとめて返済しようと思っています。

小山 里和さん、返してはいけないよ。それどころか、限界まで借りなきゃダメ!

里和 でも、使う予定もありませんし……。

小山 「金利を気にせずに、借りられるだけ借りる」。使わないなら、そのまま持っておくのが正しいんです!

繰り上げ返済をしてはいけない3つの理由

 多くの社長が、「銀行に金利を払うのはもったいない」と言います。でも、この考えは間違いです。

 「金利は、会社が成長するための必要経費」と私は考えていますから、金利をたくさん払っても、「たくさんのお金を借りて、現金をたくさん持っていること」が正しい。

 今の武蔵野があるのは、金利を気にせずにお金をたくさん借りているからです。

 借りたお金は、お客様を増やすため、あるいは、ライバルとの差をつけるために投入しています。

 多くの会社が、1.2~1.5%の金利で借りている時代に、わが社は、2.7%の金利でお金を借りていました。倍近い金利です。

 でもその年度、武蔵野は会社始まって以来の増収増益になりました。

 反対に、「金利がもったいない」と言って融資を受けなかった会社の多くは、規模を拡大することができずに、業績を落としました。

 「金利はもったいない」と考えている社長は、借入れをすると「繰り上げ返済をしたい」
「リスケ(リスケジュール)をしたい」と考えます。

 でも、資金に余裕があっても、繰り上げ返済をしてはいけません。

 理由は「3つ」あります。

 1.会社が赤字でも、現金が回れば倒産しない」から
 リーマンショックによって倒産した上場企業のうち、じつに3分の2が「黒字倒産」です。黒字でも倒産したのは、現金を持っていなかったからです。
「回収サイトが長くて、支払サイトが短い」場合は、現金が足りなくなって倒産の危機にさらされます。

 でも、銀行から融資を受けて現預金を持っていれば、会社が赤字でも倒産しません。前述した鶴見製紙が、東日本大震災後の難局を乗り越えることができたのは、「金利が高くても現金を持っていた」ことも大きな要因でした。

 2.「銀行が損をする」から
 銀行は融資をするとき、「期限の利益」を考えています。
つまり、「この会社にこれだけ貸すと、これだけの金利が得られる」ことがわかっています。

 ところが、期限より前に返済されると、利益が少なくなってしまう。銀行は、あなたの会社が危ないときでもお金を貸してくれたのですから、あなたの都合で繰り上げ返済をするのは、恩を仇(あだ)で返すことと同じです。

 3.銀行は「緊急支払能力の高い会社に貸す」から
 銀行は「何があっても返済をしてくれる会社」にお金を貸します。
月商の3倍の普通預金(最低でも月商と同額の現金)を確保しておけば、銀行は「この会社はキャッシュポジションがいい(手持ちの現金がたくさんある)」と判断し、融資をしてくれます。

 借りた額が半分くらいになったら、銀行に「折り返し」でもう一度借りることが大切です(折り返し融資……返済した範囲内でもう一度借りること)。

 たとえば、「5000万円を期間5年」で借りていて、3年で2500万円返済したとします。そのときはもう一度「2500万円」を借りて、新たに5年の長期融資をしてもらいます。

 このようにして常に現金を確保しておけば、たとえ赤字でも会社はつぶれません

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