ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
幸せになる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え2
【第1回】 2016年3月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
古賀史健,岸見一郎 [哲学者]

『嫌われる勇気』が地図なら、
『幸せになる勇気』はコンパスである
岸見一郎/古賀史健 インタビュー【前編】

1
nextpage

アドラー心理学の一大ブームを巻き起こした『嫌われる勇気』が、ついに日本と韓国で100万部を突破! そして、同書の続編にして「勇気の二部作」完結編に当たる『幸せになる勇気』が待望の刊行を果たしました。そこで、両書の著者である岸見一郎氏と古賀史健氏に2回にわたってお話を伺います。前編では『嫌われる勇気』ミリオンセラー達成まで道のりと、2人が『幸せになる勇気』に込めた思いをご紹介します。(聞き手:今泉憲志)

知名度ゼロからのスタート

──『嫌われる勇気』がついに100万部を達成しました。まずは、ここに到るまでの思いをお聞かせ願えますか。

古賀史健(こが・ふみたけ)
株式会社バトンズ代表。ライター。1973年福岡生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションの分野で数多くのベストセラーを手掛ける。2014年、「ビジネス書ライターという存在に光を当て、その地位を大きく向上させた」として、ビジネス書大賞2014・審査員特別賞受賞。前作『嫌われる勇気』刊行後、アドラー心理学の理論と実践の間で思い悩み、ふたたび京都の岸見一郎氏を訪ねる。数十時間にわたる議論を重ねた後、「勇気の二部作」完結編としての『幸せになる勇気』をまとめ上げた。単著に『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

古賀史健(以下、古賀)『嫌われる勇気』は2013年12月に出したんですが、その年のお正月に僕と編集担当の柿内さんは2人揃ってツイッターで「ミリオンセラーを目指す!」と書いているんです。それくらい内容には自信がありました。でも、具体的に出版に向けて動き始めてみると、周囲との温度差を感じる場面もありました。僕たちがアドラーを初めて知ったときの感動が、すべての人に伝わるわけではなかった。だから、長い時間をかけて支持を広げていく本になるだろうと予想していました。

──その頃は、アドラー心理学に対する認知度もまだまだ低かったですしね。

古賀 それと、いまから思うのは、『嫌われる勇気』が出版業界のヒットセオリーからは外れた本だったということです。著者が2人いて、ともにヒットメーカーというわけでもない。しかも架空の対話篇形式だったり、理解を得にくい点が多かったのかもしれない。ただ、それも出版業界のセオリーから外れていたというだけの話で、フラットに読者の目線で考えると、このスタイルは間違っていなかったと思っています。
 売れ方としても、テレビで大きく紹介されて爆発するといった感じではなく、コンスタントに読まれ続けています。読んで評価して下さった方による口コミなど、本が広がっていく一番よい形でここまで辿りつけたのは本当にありがたいことだと思っています。

岸見一郎(以下、岸見) 2010年3月に古賀さんが私のところに初めて取材に来られました。その頃アドラーはまだまったく無名でした。そこで大変失礼な質問をしたんです。「僕の本は読んでくださいましたか?」と。不勉強なまま話を聞きにこられる方もいらっしゃるので。すると1999年に私が出した『アドラー心理学入門』をきちんと読まれていて、しかも高い評価をしてくださっていた。それで意気投合してアドラー解説書の決定版を作ろうと話したのです。思えばそれからずいぶん長い時間が経ちました。いまや多くの人に支持されて、ついにミリオンまできたというのは夢のようです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
はじめての問題解決力トレーニング

はじめての問題解決力トレーニング

斎藤 顕一 著/竹内 さと子 著

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年5月

<内容紹介>
これまでの問題解決本は難しすぎた。マッキンゼーで実践し、BBT大学・大学院の人気講座で教える著者がつくった普通のビジネスパーソンのための問題解決法」。一般ビジネスパーソンができる範囲で図を描き進めることで、問題解決のための分析ができ、問題の本質に迫ることができるようになります。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、5/15~5/21)


注目のトピックスPR


古賀史健 (こが・ふみたけ)

 

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。

 

岸見一郎[哲学者]

きしみ・いちろう/1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


幸せになる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え2

ミリオンセラー『嫌われる勇気』の続編『幸せになる勇気』がついに刊行。
3年ぶりに哲人を訪ねた青年が語る衝撃の告白。それは「アドラーを捨てるべきか否か」という苦悩だった。アドラー心理学は机上の空論だとする彼に「あなたはアドラーを誤解している」と哲人は答える。アドラーの言う、誰もが幸せに生きるためにすべき「人生最大の選択」とは何か?
あなたの人生を一変させる哲学問答、再び!

「幸せになる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え2」

⇒バックナンバー一覧