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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

孤独を恐れずに現地の懐に飛び込め!
中国との合弁企業で人心を掴む“コツ”

――麻生憲剛・海国際機場賓館総経理に聞く

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第26回】 2010年7月13日
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日系企業が中国企業と合弁する際、必ず突き当たる壁が現地社員の心をどうやって掴むかだ。23年前に、東方航空と合弁で上海国際機場賓館(上海インターナショナルエアポートホテル)を立ち上げた麻生憲剛総経理は、当時背水の陣を敷くために、自分以外の日本人を全て日本に帰したという。「中国に入り込むためには、1人でやるべきだ」と唱える麻生総経理が、中国との合弁企業で人心を掴むコツを教えてくれた。

東方航空と合弁で上海国際機場賓館(上海インターナショナルエアポートホテル)を設立した麻生憲剛総経理は、日中合弁ビジネスのパイオニアの1人といも言うべき存在。現地の懐に飛ぶ込むことの重要性を指摘する。

――麻生さんは、いつ頃から当ホテルを運営・経営されているのでしょうか?

 23年前、東方航空と合弁で上海虹橋空港に上海国際機場賓館(上海インターナショナルエアポートホテル)を設立して以来、私は総経理として経営・運営に携わっています。

 また弊社は、ホテル以外にも「シャロン」という日本食レストランを、上海、北京などのショッピングセンターやゴルフ場などで運営しています。

――日本人と中国人の宿泊客のニーズは、違いますか?

 私どものホテルの場合、メインのお客様は日本人ビジネスマンです。最近は上海万博のお陰で中国人のお客様も増えており、連日かなり高い稼働率を保っています。

 日本人のビジネスマンのニーズは、「清潔で安心でき、食事が整っている」ことです。逆に中国人の方は、「豪華で、面子をくすぐるVIP待遇(食事は2人部屋など)」のようなニーズがあります。

 中国人のお客様が増えると、逆に外国人のお客様が減ってしまう傾向にあることや、中国人のお客様に対するサービス提供の費用対効果などを考えると、まだしばらくは日本人のお客様を主なターゲットとしてホテルを運営していくということになると思います。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


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世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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