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糖質制限は本当に危険なのか!?

ダイヤモンド・オンライン編集部
2016年3月4日
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論文を読むのが日課という「めんどくさいお医者さん」、東京大学病院の地域医療連携部にいる循環器専門医・稲島司氏。世に流布する「健康的なイメージ」と、科学的「効果が証明されたもの」を区別する方法を提案している。

中年男性に大人気のダイエット
糖質制限は本当に有効なのか?

糖質制限は有効なのか、それとも危ないダイエット法なのか?データを基に、正しい評価をしてみよう

編集部 先月、糖質制限ダイエットの第一人者として知られる作家・桐山秀樹氏が心不全で急死されました。62歳とは、まだ若いですよね。そもそも、糖質制限ダイエットを巡っては、医者のあいだでも賛否両論が繰り広げられてきました。これ、本当に大丈夫な方法なんでしょうか?

稲島 確かに、糖質制限の賛成派と反対派の議論はあちこちで見かけますよね。でも、糖質制限の効果とリスクを巡る議論は、2000年代にある程度の結論が出ているんですよ。

編集部 え、そうなんですか!

稲島 はい。図はよく引用される臨床試験です。数あるダイエット食事法の中で代表的なものを3つ挙げて、中等度肥満の被験者322人を調査したものです。脂肪分全体を減らす昔ながらの「低脂肪」ダイエット、そして「地中海食」は、大ざっぱに言って野菜や果物、豆類、オリーブオイル、魚介類などを多く摂取する食事です。そして、黄色で描かれたラインが糖質制限。3種類とも体重が減っていますが、その効果は地中海食と糖質制限で持続していますね。とくに開始後4~5ヵ月までは、糖質制限で体重が最も減少しています。

編集部 本当だ…。あれ、でもその後、体重が増えてませんか?

稲島 そうなんです。これは俗にいう「リバウンド」と言って良いと思います。ほぼ全ての食事療法である程度のリバウンドはありますが。

編集部 体重は確かに減る、と。でも、こんなにリバウンドしちゃうなんて、体に悪そうじゃないですか?しかも、ご飯やパン、麺類などを食べないって、一種の苦行ですよね。なのにリバウンドするだなんて、なんだかがっかりです。

稲島 確かに、厳密に糖質を摂取しないとなると、制限が大きいですね。臨床家からすると、こうしたデータはドロップアウトした人が含まれていないことが、ちょっと不満なんです。糖質制限の場合、「続けるのが辛い」という理由で止めてしまう人がほかの食事療法より多いようです。そこは、デメリットと言えますね。

編集部 しかも、アンチの人たちは「死亡率が上がる」と主張していますよね…。これが一番怖いかも。

稲島 ええ。それも既に、データで証明されています。

編集部 そんなキッパリ…。じゃあやっぱり、糖質制限は止めておいた方がいいですね。今日の取材はこれで終わり!

稲島 いえいえ、そう安直に結論付けないでください。メリットとデメリットを冷静に分析してみましょう。

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