ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

高騰する東芝医療機器売却
背後にちらつく原発事業危機

週刊ダイヤモンド編集部
2016年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 「誰が、あんなにつり上げているのか」とある外資系メーカー関係者が不思議がっているのが、東芝の医療機器子会社、東芝メディカルシステムズの売却価格だ。

東芝は、2月に売却先を決めるはずだった白物家電事業の交渉も、遅れている Photo:REUTERS/アフロ

 3月中旬にも売却先が決まる同社の売却価格は、当初4000億~5000億円とみられていたが、ここにきて「6000億円は超えるようだ」(メーカー関係者)。間もなく実施される2次入札を前に、価格が高騰しているようだ。

 東芝メディカルは、CT(コンピューター断層撮影)で世界有数のシェアを持ち、技術力も高いことから資産価値が高いのは紛れもない事実だ。だが、同時につり上がる価格には、綱渡りの経営が続く東芝と、その周囲を取り巻く人々のギリギリの思惑もちらつく。

 「東芝の医療機器は、外為法案件だよ」と、経済産業省のある関係者は打ち明ける。

 外為法とは「外国為替及び外国貿易法」のことで、安全保障など国の根幹に関わる貨物や技術の輸出を規制する法律だ。つまり、東芝メディカルは外為法に該当する技術を持つ会社であり、基本的に外資系傘下には入ることはないと示唆しているのだ。

 2次入札には、有力候補の富士フイルム、キヤノンのほか、コニカミノルタ、三井物産がそれぞれ外資系ファンドと組んで参加する見通しだが、「買収価格の高騰は、(交渉が厳しいと知った)ファンドが仕掛けているのでは」(別のメーカー関係者)との指摘もある。

次のページ>> 事業のめどは立たず
1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2016年10月1日号 定価710円(税込)

特集 特集 凄いネスレ 世界を牛耳る 食の帝国

違いが分かる食の帝国を徹底解明!

【特集2】
2017年 新卒就職戦線総括
今年も「超売り手市場」が継続 選考解禁前倒しも競争は激化

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧