ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

総合商社“電力戦争”、三井物産が丸紅を抜き奪首

週刊ダイヤモンド編集部
2016年3月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
オマーン国営電力・水公社で契約書に調印する三井物産の金森健プロジェクト本部長(上写真中央)。三井物産がオマーンのサラーラ工業地区で運営するガス火力発電所(下写真) Photo:三井物産

 丸紅にとって今月1日は屈辱的な日として歴史に刻まれるかもしれない。

 この日、中東のオマーンで、あるガス火力発電所の長期売電契約が締結された。

 契約の当事者は、三井物産が率いる企業コンソーシアムと、オマーン国営電力・水公社。同国の工業地区に計3150メガワットの発電所2基を建設する同公社の入札で、コンソーシアムが事業権を受注し、日本企業が参画する独立系電力事業者(IPP)としては中東最大級の案件を獲得したのだ。

 コンソーシアムは、三井物産とサウジアラビアの発電事業大手、オマーンの事業会社の3社で構成し、三井物産の出資比率は50.1%。実は、この発電所の売電契約が成立した3月1日、三井物産の出資比率に応じた全世界の持ち分発電容量が1万1400メガワットまで上積みされた。この瞬間、長らく商社業界の電力分野でトップランナーだった丸紅の1万0700メガワットを初めて抜き去り、三井物産が首位に躍り出たことになる。

 電力ビジネスは、丸紅の“おはこ”ともいえる看板事業だ。

 その歴史は1960年代にさかのぼる。日本の重電メーカーが製造した機器輸出から出発し、80年代には設計から機材調達、建設工事まで請け負うEPCへと事業を拡大。90年代に入ると発電所を自ら運営・売電するIPPを世界中で展開し、持ち分発電容量を積み増し続けた。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2016年10月1日号 定価710円(税込)

特集 特集 凄いネスレ 世界を牛耳る 食の帝国

違いが分かる食の帝国を徹底解明!

【特集2】
2017年 新卒就職戦線総括
今年も「超売り手市場」が継続 選考解禁前倒しも競争は激化

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

経営戦略最新記事» トップページを見る

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧