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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

中小企業から大企業に転職できる人の共通点

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第158回】 2016年3月21日
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 一般的に中小企業から大手企業への転職は難しいと言われています。それは大手企業が中途採用をあまりしない、あるいは大手企業からの転職組しか採用しないと考えられているからです。ただ、幸運にも中小企業から大手企業に転職した人は少なからずいます。そんな人は、いったい何が理由で転職できたのでしょうか。「幸運」では片付けられないそのワケを、今回は考えてみたいと思います。

大手企業に就職できるかどうかは
生まれた年に左右される?

中小企業から大手企業に転職できる人は何が違うのでしょうか

 大手企業の定義は難しいものがあります。誰もが知っている知名度がある、上場しているなど、人によって「大手企業」の印象が違うのも確かだからです。そこで今回は、従業員1000名以上で業界のトップクラス(5位まで)としましょう。こう定義すると、大手企業は、売上では大きなインパクトがあるものの、日本にある会社数のわずか1%にも満たない存在になります。

 そんな大手企業に入社して勤務するのは至難の業。ただ、経済環境によっては大手企業に比較的入社しやすい時期もあります。それがバブル景気のような右肩上がりの時期です。大手企業が採用に意欲的になり、1社で1000名規模といった大量の新卒採用や中途採用を行うからです。ちなみにリーマンショック前は、メガバンクは各行とも数千名規模の若手人材の採用をしていました。普段なら入社が困難な学生が「メガバンクに入行できるなんて夢みたい」と喜ぶ声をたくさん耳にしました。ただ、景気が悪くなると状況は一変。いきなり採用数を絞り込みます。この時期に就職活動した人にしてみれば、不公平だと嘆きたくなるのは当然かもしれません。

 でも、残念ながらそんな“不公平な時期”はつい数年前にもありました。それがリーマンショック直後の頃です。現在、中小企業の広告代理店で働くEさんは、新卒の就職活動時、大手企業を数多く受けたものの、残念ながら大半は一次面接で落ちました。ちなみにEさん(一流私大卒)は2010年入社で、就活を始めたのはリーマンショック後の特に大学の新卒者の就職が困難になった2008年の後半あたり。2010年卒学生の就職率(文部科学省「学校基本調査」)は60.8%にまで落ち込みました(ちなみに2015年卒では72.6%)。大学卒業予定者だった人のうち、7人に1人が就職留年を選択したほどでした。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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