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40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代の転職が失敗に終わる最大の原因

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第12回】 2015年8月3日
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あなたのエージェントは、
本当にあなたのことを考えてくれているか

あなたは自分の転職を人材紹介会社任せにしていないか

 転職を行う場合は、ヘッドハンティングを受けるか、あるいは人材紹介会社などのエージェントに登録して仕事を斡旋してもらうケースが多い。

 そこで求職者としての立場を一度脇に置いて、エージェントの立場に立って考えてみてほしい。斡旋事業もビジネスだ。できるだけ効率的に仕事を進めたいと思うのは当然だ。できるだけスピーディーにマッチングを成立させたいと思うだろう。そしてこれは求職者と利害が一致する。

 その上で、できるだけ高い給与の仕事を斡旋したいと考えるはずだ。なぜならば、転職者の給与が高ければ、それだけ手数料も高くなるからだ。ここも多くの求職者と利害が一致するだろう。

 その結果として、自分たちの手持ち求人リストの中にある会社で、求職者に一番高く給与を払ってくれそうな会社を探す。しかも、同業他社のほうがわかりやすいから、そこに絞って探すのが常だ。

 この、一見問題のなさそうな行動に、実は問題が潜んでいることを、この連載をお読みいただいている読者は気づいたかもしれない。

 今までお伝えしてきたポイントと全く逆の選択なのだ。最初の給与は無理して高くしないほうがいいということ、同業他社への転職は必ずしも成功確率が高くない、というこれまでに挙げたポイントとは正反対になっている。

 多くのエージェントは、その人の転職後の仕事のやりがいや仕事の継続性についてまではあまり考慮しない。かなりドライであることは知っておいた方がいい。あくまでもビジネスなのだ。

 エージェントはよく、「求人件数が常時何万件あります」ということを宣伝文句として使う。それだけの件数があるのだから、きっと自分に合った転職先が見つかるだろうと考えてしまう。

 ただ、そこがそもそもの間違いだ。あなたが今選ぶべき相手は、最終的にはたった1社だけ。何万社あっても何の意味もない。それよりもむしろ、自分が幸せになれるストーリーを描ける候補企業が数社あるほうがいい。

 だから求人件数=社数が多いということに惑わされてはいけない。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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