ロゴにお金をかける前に、
人にお金をかける理由
ファンを集めるプロセスは、宗教ととても似ている。宗教が信者を集めるために、バイブルを配り、十字架をつくり、そして教会で儀式を行うように、会社はパンフレットや小冊子を配り、ロゴマークをつくり、安心できる社屋でイベントを開催する。
その結果、顧客同士がつながり合い、コミュニティとなり、さらに仲間に呼びかけ始めるので、自然な流れで、会社は強力なブランドになっていくのだ。
このように、ブランドとは、ロゴマークという目に見えるものによって築かれるのではなく、顧客との日々の接触という目に見えないものによって輝いていく。
だから、事業を営むうえで大切なことは、顧客や取引先がどんなコミュニケーションに価値を感じ、どんな活動に信頼を寄せてくれるのかをしっかりと頭に思い描いておくことである。
【貧す人】は、まずロゴマークをデザインしてしまうが、【稼ぐ人】は、会社への信頼を育てるプロセスを、まずデザインする。
そして集まったコアな顧客のニーズを深く理解したあとに、求心力のあるシンボルとしてロゴマークをつくるのである。
ロゴにお金をかける前に、人にお金をかけなければならない理由が、ここにある。