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東京23区 データで分かる区の実力

板橋区――パンチに欠ける街がトップを狙える「病院」「若者」「モンゴル人」という強み

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第15回】 2010年8月10日
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 板橋区には「ヘソ」がない。かつて板橋宿として栄え、今も公共施設が集まる板橋地区がヘソと言えばヘソではあるが、人口54万人で「中心」と呼ぶには少々パンチに欠ける。

 これが、閑静な住宅街が続く常盤台、城北工業地帯発展の中核となった志村、区立の植物園がある赤塚となると、知名度不足が否めない。駅の乗降客が一番多い成増も、街としての賑わいはもの足りない。高島平も、昭和40年代前半までは一面の農地で、長い板橋区の歴史に照らすとまだ「新参者」という印象だ。

東京有数の工業集積地は
日本最大の印刷業のメッカ

 板橋区は、大田区と並ぶ東京有数の工業集積地である。工場、研究所など製造現場の機能が集積されており、事業所数こそ9位だが、従業者数、製造品出荷額は共に大田区に次いで第2位だ。

 ただし、大田区とは性格が異なる面もある。大田区の工業は中小企業がリードする。それに対し、板橋区には大工場が多い。このため、1事業所当たりの従業者数や1事業所当たりの製造品出荷額は、トップに躍り出る。

 生産効率も高い。従業者1人当たりの出荷額は2613万円で、北区の2624万円と並んでツートップのポジションにある。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

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