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東京23区 データで分かる区の実力

杉並区――伝統と若者文化が共存共栄する「全国初」「東京初」が多い街

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第20回】 2010年9月14日
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 8月28、29日。東京の夏を彩る風物詩「高円寺阿波おどり」が、軽快なリズムにのって繰り広げられた。今年で54回目。杉並区というと「阿佐谷ジャズストリート」やクラシックの「荻窪音楽祭」も有名。西荻窪は「ピンポンパン体操」でレコード大賞の童謡賞に輝いた杉並児童合唱団発祥の地だ。歌謡曲なら、方南町に「杉並方南歌謡祭」がある。山の手の住宅地というイメージが強い杉並区は、音楽とゆかりの深いまちでもあったのだ。

一戸建の用地面積は23区で1位
住宅をはじめとしたまちの緑が豊かな区

 区の名前に植物がつく杉並区。その名のとおり緑豊かな区だ。統計データとしては参考値扱いとなるが、2007年の緑被率は21.8%。実に区内の2割以上が緑に覆われている。

 ところが、公園は必ずしも多くない。区の面積に占める公園の割合は3.0%で21位。農用地は23区中5番目の広さだが、その面積比率は1%台でしかない。広い河川敷を持つ大きな川がある訳でもない。ということは、住宅の庭をはじめ、まちの中の緑が多い。

 例えば、宅地に占める独立住宅用地の割合は、49.8%と23区で最も高い。一方、総供給住宅戸数のうちの一戸建の割合は10位。一戸建の用地面積は大きいが、住宅数はそれほど多くない。つまり、一戸一戸の住宅の敷地にゆとりがある。だから緑が多くなる。

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話題の記事

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

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