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東京23区 データで分かる区の実力

豊島区――大志を抱く青年の街に「トキワ荘の灯」は再びともるか?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第21回】 2010年9月28日
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 豊島区の顔と言えば、やっぱり池袋。サンシャイン66がそびえ立ち、“おばあちゃんの原宿”巣鴨地蔵通り商店街があり、都電、あるいは「トキワ荘」という名物もある。

 トキワ荘と言えば、南長崎にあった今はなきこのアパート、手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎ら漫画界の巨匠を輩出している。だから、今も多くの漫画ファンにとって“聖地”となっているようだ。豊島区には一方で、高級住宅街として知られる目白エリアのようなところもある。

豊島区は人口密度のチャンピオン
「トキワ荘」の風情を残す狭い路地裏

 アパートで思い出したが、この豊島区も、中野区と同様「木賃ベルト地帯」を抱えるところだ。だからこそ、“人口密度チャンピオン”となっている。

 M1層(20~34歳の男性)の割合が、中野区に次いで第2位となっている。その意味では“青年の街”だが、この中から第二、第三の手塚治虫や藤子不二雄が登場するだろうか。

 一方のF1層(20~34歳の女性)は第5位と上位ではあるものの、M1層ほどではない。男性の多さ(人口性比)で第6位、女性の多さ(同)では18位。やはりどちらかと言うと“男の街”なのだ。

 豊島区の居住環境を見てみよう。「1世帯当たり人員」は18位で下のほう。ということは、単身世帯が相当多いことを推測させる。

 「1住宅当たり延べ面積」「1住宅当たり畳数」共に、23区中21位。単身者向け住宅が多いということか。「建物棟数密度」「建ぺい率」をグロス(全土地に対する割合)で見ると、豊島区はトップに立っている。やはり、木賃ベルト地帯を有するこの区は極めて密集地域と言えるだろう。「不燃化率」(延面積ベース)も第10位と、あまり進んでいるほうではない。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


東京23区 データで分かる区の実力

世界一の都市圏である東京。特にその中心となる23区は、データや知識を積み重ねると、それぞれの区が特徴や「区民性」を持ちながら、それぞれの土地に人やビジネスを惹きつけていることがわかる。そんな各区のデータを見ながら、歴史や周辺情報と共に、23区それぞれの特徴、「実力」を明らかにしていく。

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