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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「転勤するなら会社を辞める」若者が増加中!
突然の辞令にあなたならどう立ち向かいますか?

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第25回】 2010年8月10日
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 「来月から鹿児島営業所への勤務を命ず」

 もしも、鹿児島に縁もゆかりもないあなたがこんな辞令を受けたら、どんな気持ちになるでしょうか?

 大抵の人は、住み慣れた地を離れることに抵抗感があるものです。さらに、転勤する地域に対してネガティブな印象をもつ傾向があります。

 なんと最近の若手社員のなかには、「転勤をするくらいなら、会社を辞める」と言い出す人もいるようです。

 ところが、不思議なことに、このネガティブな印象は半年も経つと払拭されてしまうことがほとんどです。いわゆる、「住めば都」の感覚が芽生えるようです。

 では、なぜ転勤に対するギャップは半年も経てば解消されてしまうのでしょうか。今回は、転職に関するギャップとその解消法について考えていきましょう。

「旅行」と「住む」では雲泥の差!
住んで初めてわかる文化の違い

 ビジネスパーソンの宿命の1つに「転勤」があります。「勤務地の変更を伴う人事異動」のことですが、拒否をすることはなかなか難しいもの。しかも個人の事情はあまり考慮されないので、悲喜こもごものドラマを生み出します。

 仮に、あなたが

 「来月から福岡営業所に転勤してもらう。新しい職場での活躍を期待しているよ」

 と上司から内示を受けたとしましょう。20代なら愛を誓った恋人との別れ、すでに結婚して家庭を持っていたとすれば、単身赴任するかどうかの葛藤に悩まされることになるはずです。そして、大抵の転勤は見ず知らずの地に住む運命を提示されるのですから、大きな不安と多少の楽しみが織り交ざった複雑な心境になることでしょう。

 転勤をテーマにした読売テレビ制作のバラエティー番組『秘密のケンミンSHOW』の人気のコーナー「連続転勤ドラマ 辞令は突然に…」をご存知でしょうか。東京出身の主人公が妻とともに全国を転勤し、各地で出遭った驚くべきローカルな情報を紹介し、人気を博しています。

 見知らぬ土地では、聞き慣れない方言や食べたことのない料理、あるいは理解不能な習慣が数多く存在します。最近では、全国展開している飲食チェーンが増えたため、食事などのギャップは以前ほど大きくはないかもしれません。しかし、地域ごとに残るローカルルールや個性豊かな文化、食生活は根強く残っているものです。ですから、転勤して知らない土地に行くのは、不安を感じて当然かもしれません。

 ちなみに私は転勤をした経験がありませんが、学生時代、京都に住んでいたときにギャップを感じたことがあります。当時、喫茶店でアルバイトをしていたのですが、お客様から「コール頂戴」と言われたものの、“アイスコーヒーの注文”とわからずに非常に困った経験をしました。また、友人のことを「ツレ」と呼ぶことにも非常に驚きました。

 京都は、それ以前に旅行で何回も行った親しみのある場所でした。それでも旅行と住んでみるのは全く違うもので、慣れない習慣にとても戸惑ったものです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

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