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味の素、「世界基準」の組織改革で狙う世界10指

週刊ダイヤモンド編集部
2016年5月16日
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 味の素からAJINOMOTOへ──。「2020年までに食品で世界トップ10入り」を目標に掲げる味の素が、着々と“グローバル仕様”への変身を進めている。

2020年からは労働時間をさらに15分短縮し、7時間労働の実現を目指す。西井社長自ら実践できるか
Photo by Hidekazu Izumi

 5月10日に発表された16年3月期の通期決算では国内外の食品事業が好調で、売上高1兆1859億円(前年同期比18%増)、営業利益910億円(同22%増)の増収増益を達成した。

 また、14年11月に買収した米ウィンザーの通年連結で、北米エリアの売上高比率が上昇。「アジア偏重だった地域別ポートフォリオのバランスが取れてきた」(西井孝明社長)ことで、為替ヘッジが利き、為替による大幅な利益変動も避けられるようになった。

 一方、収益性の低さには課題が残る。味の素の営業利益率は約8%で、スイスのネスレ(営業利益率約15%)や英蘭ユニリーバ(同約15%)には、遠く及ばない。

 世界の巨人と伍するには、さらなる収益性の向上は必須だ。そこで、味の素は、低採算に悩んでいた医薬事業にはメスを入れた。

 薬価引き下げ等の影響で「もうからなくなった」(味の素幹部)医薬事業を消化器疾患領域に一本化。残った消化器疾患領域も、4月からエーザイとの合弁会社EAファーマ(出資比率はエーザイ6割、味の素4割)に移管し、連結対象から切り離したのだ。

 一連の改革では、約166億円の特別損失を計上し、純利益の下方修正も余儀なくされたが、世界レベルの収益性を目指すため、一時的に“血を流す”決断をした。

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