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商社トップ伊藤忠があえて追加減損した理由

週刊ダイヤモンド編集部
2016年5月18日
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 「商社新時代をリードする」。今月6日、伊藤忠商事の2015年度決算発表に臨んだ岡藤正広社長の発言には、今後の商社業界をけん引するという強い自負がにじみ出ていた。

 それもそのはずだ。伊藤忠は15年度の連結決算で2404億円の純利益を稼ぎ、初の業界首位に立った。2位の住友商事が745億円だから、まさに伊藤忠がダントツの独り勝ちだ。ほんの十数年前は赤字続きで合併もささやかれたような会社が、非資源ビジネスという強みを武器についに頂点へ上り詰めたのだ。

 ただし今回は、ライバル商社が資源安で巨額減損を出し、純利益レースを事実上放棄したことが主な勝因だ。岡藤社長自身が「相撲に例えれば不戦勝。土俵に一人で上がっているようなもんで寂しい」と嘆くのもうなずける。新王者としての真価が問われるのは、16年度以降の実績だろう。

 伊藤忠とすれば、他商社が資源安にもがく間に、業界盟主の座を不動のものとしたい。そのためのしたたかな戦略が、急きょ実施した約800億円の追加減損である。

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