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今週もナナメに考えた 鈴木貴博

あの「超高収入な職業」が人工知能出現で失業の危機!?

鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]
【第15回】 2016年5月20日
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世界最高峰の棋士に勝った
グーグル「アルファ碁」の衝撃

いま、あなたのしている仕事もAIに奪われてしまうかもしれません

 グーグルが開発したAIの「アルファ碁」が、世界最高峰の囲碁の棋士を破った。実はこの話、以前、IBMのコンピュータがチェスの世界チャンピオンを破ったときとはインパクトが違う。

 まず第一に囲碁についての思考難易度はチェスをはるかに上回る。第二に今回のコンピュータはプログラムで勝ったのではなく、思考力でプロ棋士に勝ってしまった。

 実は今回の話の一番恐ろしいところはここにある。以前のチェスのときのように、チェスを指すプログラムと計算処理が人間に勝ったのではない。囲碁をプロ棋士のように学習するようプログラミングされたAIが、過去の棋譜を読みながら急速に囲碁を学び、あっという間に人間の最高峰に勝つところまで囲碁がうまくなったのだ。

 これをディープラーニングといって、AIの世界で起きた50年ぶりのブレークスルーといわれるぐらいすごいことだという。

 なにしろ「アルファ碁」に負けた試合の感想戦でこんなことがあったらしい。感想戦とはプロ棋士同士が、その試合の棋譜をみながら、どこで勝ち負けの分かれ目になったのかを議論する場である。今回の感想戦では、プロ棋士にミスがあったわけではなかったそうだ。

 にもかかわらず、ある局面でプロが「なんでこんな手を思いつくんだろう?」と思うような手を「アルファ碁」が打ってきて、結果的にはそれが効いてプロ棋士が負けてしまった。つまり、最高峰の人間よりも鋭い直観力をAIが持つようになったのだ。

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鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]

30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。


今週もナナメに考えた 鈴木貴博

経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。

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