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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

元官僚と元トヨタマンが創ったクルマの先にある夢と壁

週刊ダイヤモンド編集部
2016年5月30日
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リモノ・プロトタイプ01に乗った伊藤慎介社長(左)と根津孝太取締役 Photo by Eijiro Hara

 元経産省の官僚と元トヨタ自動車のデザイナーが立ち上げたベンチャーが、新しいコンセプトの車を発表した。だがこのクルマ、いまのままではなんら制約を受けずに公道を走ることができない、それはなぜか。

スローでちっちゃく、かわいいクルマを創る

 二人が立ち上げたベンチャーの名は「株式会社rimOnO(リモノ)」。元官僚の伊藤慎介氏が代表取締役社長、元トヨタの根津孝太氏がデザイン、技術責任担当の取締役を務める。ニューコンセプトカーの正式名称は「rimOnO プロトタイプ 01」(以下、リモノ)だ。

 2人が出会って「何かやろうと」意気投合したのが、2014年2月ごろ。約2年をかけて、ようやくこのプロトタイプの発表にこぎつけた(伊藤氏が起業した経緯や二人の出会いについては当サイトの連載に詳しい)。東京は表参道の狭い路地で催された発表会には、当人たちの予想上回る報道陣が詰めかけた。

 リモノは電気自動車で、そのコンセプトは明快だ。「電気自動車というと速くて、でかくて、加速がいいといったイメージが強いが、われわれが今からそこに挑戦しても意味がない。全く逆に小型で、スローで、人にやさしい乗り物を目指しました」(伊藤氏)。

 電気自動車なので環境にもやさしいだけでなく、高齢化社会に対応したコンパクトシティ化を進めるには、「小型でスローな乗り物」が必要という信念がある。

開発は「おっさんたちが徹底的にカワイイにこだわった」(伊藤氏)。車体は布地で着せ替え可能

 「街中の細い道で活躍することを想定しています。小さなクルマに乗っていると、トラックなど大きなクルマと並走されると怖いと感じる人が多い。だから、低速の小型車しか走れない道路を増やす。人とクルマの付き合い方として、そんな提案もクルマの側からしていきたいんです」(伊藤氏)

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