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トヨタの自工程完結 ウェブ版
【第17回】 2016年6月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木眞一

「失敗を活かせているか?」で
トヨタの自工程完結の浸透度が測れます
「自工程完結」はトヨタに何をもたらしたのか(2)

トヨタの自工程完結』ができているか、「PDCAレベルアップ」シートを記入してみると、ほとんどの人が、自工程完結ができていないことに気づかされます。その点は、どう考えればいいのでしょうか?

失敗事例を活用できていますか?
標準書に基づいて仕事をしていますか?

 「PDCAレベルアップシート」を使ったセルフチェックに基づいて評価し、さらに項目ごとに「工夫していること」「改善したい・しなければならないこと」についても書いてもらいます。

 

 現実的に言えば、ここまでしっかりできている組織は、まずありません。通常は、何かが足りないものです。会社が求めている「自工程完結」の考え方にそぐわない仕事をしている、ということ。だから、「自工程完結」の考え方を使ってより良い組織にしていきましょう、という認識を深めてもらうためのシートとして使っています。

 「PDCAレベルアップシート」には、まさに「自工程完結」に基づく仕事のプロセスが並んでいます。意思決定の連鎖と、仕事に必要なものを理解することができます。要するに、こういうことをきちんと考えて仕事をしてほしい、ということです。

 「仕事の手順」や「判断基準」では、書類に書いていたり、上司の合意を得ていたり、関係者・関係部署の合意を得ているばかりでなく、すでにある知見(標準、失敗事例など)を活用してほしいのです。

 「段取りをした後の仕事の進め方」では、計画書(企画書)や標準書に基づいて仕事を進めていってほしいし、進捗状況を逐次、上司や関係者・関係部署と共有してほしい。

 「仕事の振り返り」では、目標に対してどこまでできたか(結果)を確認してほしいし、プロセスに対して振り返りを行ってほしい。さらには、振り返り結果を文書に落としてほしいし、上司の合意を得てほしいのです。

 「知見の蓄積と伝承」では、必要な人が必要なときに書類やデータを活用できるよう、残しておいてもらわないといけません。それがしっかりできているか、問われてくるということです。

(次回は、6月23日公開予定です)

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佐々木眞一 [トヨタ自動車株式会社 顧問・技監]

1970年3月 北海道大学工学部機械工学科 卒業
1970年4月 トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社
1990年4月 トヨタ モーター マニュファクチャリング UK 株式会社 品質管理部長
1995年1月 トヨタ自動車株式会社 堤工場 品質管理部部長
2001年6月 取締役就任
2003年6月 常務役員就任
2004年6月 トヨタモーターエンジニアリング・マニュファクチャリングヨーロッパ株式会社 取締役社長
2005年6月 専務取締役就任
2005年10月 トヨタモーターヨーロッパ株式会社 取締役社長
2009年6月 取締役副社長就任
2013年6月 相談役・技監就任
2015年11月 著書『現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結』上梓
2016年7月 顧問・技監就任


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