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就職できない若者の「トンデモ言動」

内定ゼロなのに最終面接前に辞退する学生の心理

櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]
【第57回】 2016年6月15日
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内定が取れなくて不安になるのではなく、内定を取る前から「オワハラ」への不安が先行して選考を辞退する学生がいるようです

 「Aの会社に行くべきか、Bの会社か。悩めば悩むほど分からなくなります」
「お陰様で内定をいただきました。ですが、就活を継続しようか悩んでいます」
「せっかく最終選考まで進みましたが、辞退しました」

 これらは就職支援に携わっている人間であれば、よく耳にする就活生の悩みです。

 昨年よりも選考開始時期が2ヵ月前倒しとなった今年の就職活動。現在、解禁されて2週間が経過しましたが、株式会社DISCOが行った調査によると、17年卒の内定率は6月6日時点で54.9%となっています。

 今年は多くの中小企業が6月までに内定出しを積極的に行っていることもあり、現時点ですでに内定を獲得している学生は珍しくありません。そんな中で、内定をすでに持っているにもかかわらず落ち込む学生がいます。さらには最終選考を目前にして、早々に辞退するという学生もいます。

 そこで今回は、就職活動の中で一見すると大人には理解できない“意味不明な行動”をとる学生の思考回路はどうなっているのか、探っていきたいと思います。

内定多数の学生ほど悩む、その理由

 冒頭の質問に戻りましょう。

 「Aの会社に行くべきか、Bの会社か。悩めば悩むほど分からなくなります」
 「お陰様で内定をいただきました。ですが就活を継続しようか悩んでいます」

 中小企業を中心に活動していたり、志望している業界が明確な場合。6月の選考解禁を迎える前に内定を持つ学生はもちろん存在します。先述した通り、中小企業を中心に6月までに内定出しをしている企業は多いですし、入社意思の確認を6月前の時期に持ってきている企業も存在します。

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櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。
2010年から500名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 独立後は若年者、主婦の再就職、雇用支援機構や公共事業の講師・コンサルタントを中心に活動中。ホームページ:http://www.sakuraichirin.tokyo


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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