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好調日立の鉄道事業、伊社買収で苦い教訓

週刊ダイヤモンド編集部
2016年6月15日
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 「ビッグスリーに近づいてきた」。6月1日の事業別説明会で、日立製作所の鉄道ビジネスユニットCEO(最高経営責任者)を務めるアリステア・ドーマー執行役専務は、イタリアの鉄道メーカー買収による事業成長の手応えを示した。

日立の成長をけん引する鉄道事業。イタリア事業買収で投資ファンドと対立し、今後のM&Aに課題を残した Photo:EPA=時事

 鉄道ビッグスリーの、ドイツのシーメンス、カナダのボンバルディア、フランスのアルストムの年間売上高はそれぞれ8000億~9000億円。対する日立の鉄道事業の売上高は、2014年度には約1700億円にすぎなかったが、昨年11月、イタリアの航空・防衛大手フィンメカニカ傘下の鉄道車両メーカー、アンサルドブレダの事業を買収し、鉄道信号メーカー、アンサルドSTSを連結対象にしたことで、15年度は3526億円に躍進した。

 16年度は買収効果の通年寄与で5000億円に拡大、さらに18年度には、14年に受注した総事業費1兆円の英国都市間鉄道の入金が始まることで、6400億円規模に増える。欧州鉄道産業連盟によると、世界の鉄道市場の成長率は年率3.5%だが、日立は同13%と群を抜いている。また、買収先の案件との合算で16年3月末の受注残高は過去最高の2兆円。ビッグスリーに迫る勢いだ。

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