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Q思考 シンプルな問いで本質をつかむ思考法
【第4回】 2016年7月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
ウォーレン・バーガー,鈴木立哉

コレで頭がよくなる!ヴジャデ発想法のすごい効果

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ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』)、ティム・ブラウン(IDEO社長兼CEO)、アダム・グラント(『GIVE&TAKE』)絶賛!さらに、NYタイムズ、ブルームバーグ・ビジネスウィーク、パブリッシャーズ・ウィークリー他、全米各紙誌で絶賛された世界的ベストセラー『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』
グーグル、IDEO、ネットフリックス、パタゴニアなど、世界で最も革新的な企業で次々と爆発的な発想を生み続けている「驚愕の思考法」とは?
本連載では、「たった1行の問い」から「非凡な思考」を次々と生んでいく画期的な方法について、書籍『Q思考』から紹介していきます。

「既視感の逆」で、見たことのあるものが新鮮に見えてくる

 一歩下がって考えると何が見えるのだろうか?目にする現実や状況が本質的に変わるわけではないのだが、距離を置くことで、思考法を変える前よりも大きな像が視界に入ってくる。全体的な流れが見えてくるのかもしれない。

 それ以前には別物ととらえていた物事のあいだのパターンや関係に気づくからだろうか。その結果、すべてが変わってしまうかもしれないのだ。

 一歩下がって、何年も同じように見てきたものを改めて確認すると、突然それを初めて見たような気分になることもあるだろう。この経験をしたことがある人なら、「既視感(デジャヴ)の逆」のような感じがするのではないだろうか。

 デジャヴとは、かつて行ったことのない場所に行ったときに何となく感じる親しみ(いつか来たことのあるような気がする)の感情のことだ。これに対し、自分がよく知っているものを見ているときに突然それを新鮮に感じてしまうという状況を、スタンフォード大学の教授ボブ・サットンは、デジャヴの逆で「ヴジャデ」というちょっと聞き慣れない用語を用いて説明している

 周囲のものを「ヴジャデ」レンズで眺められるように訓練すると、新しい可能性が開けるかもしれない、とサットンは主張する。見慣れた光景にカモフラージュされて気づかなかったものに新たな疑問が湧き、追究すべきアイデアや取り組むべき課題が見えるようになるというのだ。

 この見方を採用すると、ビジネスリーダーやマネジャーは矛盾や古い方法、そして埋もれたまま見放されている機会への嗅覚が鋭くなる。社会問題に取り組んでいる人、あるいは個人的な問題に悩んでいる人でさえ、自分が知っているはずのことについて多くの疑問を抱き、基本的な質問をできるようになるだろう

 もちろん、これは簡単にできることではない、とサットンは釘を刺す。「それは、普段はマイナスと思っていることをプラスに、またプラスと思っていることをマイナスにとらえることを意味します。原因と結果の前提条件をひっくり返したり、最も重要なものとそうでないものを取り替えたりすることもあります。つまり、自動操縦を使わずに人生の旅をするということなのです」

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    デザイン思考、イノベーションといった領域に強みを持つジャーナリスト。ハーバード・ビジネス・レビュー誌、ワイヤード誌、ファストカンパニー誌などに寄稿多数。世界中の何百ものトップイノベーター、起業家、クリエイティブシンカーらに、彼らがどのように疑問を抱き、質問を重ね、独創的なアイデアをつかみ、問題解決しているかを取材。本書は年間ベスト5(IDEO社長兼CEOティム・ブラウン選出)、クリエイティブリーダーへのベストブック、思想的リーダーのためのベスト5(ジェフリー・デイヴィス選出)などに選ばれた他、ニューヨークタイムズ紙他全米各紙誌で絶賛を受け、世界中で刊行。世界の革新的・創造的なビジネスリーダー、企業に大きな影響を与えている。
     

    鈴木立哉(すずき・たつや)
    一橋大学社会学部卒業。コロンビア大学ビジネススクール修了(MBA)。野村証券勤務などを経て2002年から翻訳業。訳書に『世界でいちばん大切にしたい会社』(翔泳社)、『ブレイクアウトネーションズ』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)など。


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    たった1行の問いで、非凡な思考が無数に降りてくる――。

    ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』著者)、ティム・ブラウン(IDEO社長兼CEO)、アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者)他、NYタイムズ、ブルームバーグ・ビジネスウィーク、パブリッシャーズ・ウィークリー他、全米各紙誌絶賛!
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