ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
40代を後悔しない50のリスト【時間編】
【第18回】 2016年7月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
大塚 寿 [エマメイコーポレーション代表取締役]

マネジャーの足りない時間を解決!
一石二鳥の手法「ニコイチ」とは?

1
nextpage

40代のプレイング・マネジャーにとっての最大の悩みは、自分の時間と部下育成の時間の両立。多くの時間を育成に費やしたが成果につながらなかったことを後悔するシニアたちも多い。では、二つの時間のバランスを取りながら、一石二鳥で解決する方法はないのだろうか?シリーズ最新作『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から、一部を抜粋して紹介する。

【後悔リスト18】育成に多くの時間を取られたが、成果につながらなかった

 40代が30代の延長ではなくなる最も象徴的なことは、30代までは自分の仕事で成果を出せばよかったものが、40代になると部下を育成し、部下を通して成果を上げなければならなくなることです。

 「名プレーヤー、名監督ならず」ではありませんが、プレーヤーとして優秀だった人が管理職になったとたんにチームとしての成果を上げられず、会社の期待を裏切ってしまうケースは珍しいことではありません。

 部下の育成に明確な答えはありませんが、多くのマネジャーがプレーヤーとしての膨大な時間を費やして、その答えを探っていることは事実です。結果、育成に時間を取られたわりには成果につながらなかったと後悔している人も多いのです。少なくとも、もう少し効果的な育成法があれば知りたかったと。

 では、諸先輩たちが苦労する中で、どのようなやり方が効果的だったと言っているのでしょうか。人材育成はその人のスキルやポテンシャル、性格なども絡むので一概にいえませんが、私が聞いた中で比較的多かったのは、本人の強みを活かして、メンバー同士の化学変化を利用することだと思います。

 人材サービス会社の営業部門でプレイング・マネジャーを務めるN口さんも、昇進直後は、部下育成に時間を割かれるわりに、成果を上げられず困惑した一年を過ごしました。そこで、業績も低迷を続けるばかりなので、思い切ってかつての上司に相談することにしました。

 同様な経験を乗り越えた上司のアドバイスは明確でした。それは、成果につながるマネジメントの基本は、ずばり「部下の強み」にフォーカスして、その強みが活かせる領域を一緒に考えて、そこで強みを発揮させる以外ないということでした。

 育成というと、つい「弱み」の克服を考えがちですが、それだと時間ばかり取られるし、結局、解決できないことが多いので、成果にはつながらないというわけです。

 他人を変えることはできないので、とどのつまりが、自分で変わるようにどう仕向けるか、育成しようとするより本人のコア・コンピタンスを軸に、強みをいかに伸ばすかがカギになるというのです。

 そのアドバイスを聞いて、N口さんはもっとマネジメントというものをシンプルに考えて、それぞれの強みをどういった領域で発揮させれば成果につながるのかに絞ってマネジメントをしようと心に決めました。そこで、それまでは個人商店の集まりだったようなグループでしたが、思い切って「ユニット制」を敷くことにしたのです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
著者セミナー・予定
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


 

大塚 寿(おおつか・ひさし) [エマメイコーポレーション代表取締役]

1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBAを取得。現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。
挫折の多かった10代、「もっとやれるはずだ」という想いと現実とのギャップに悶々とした20代を過ごした。なんとか現状を変えようと、リクルートの営業マンという立場から、社内外の大手企業・中小企業の管理職や経営者1万人以上にアドバイスを求めるが、その中でも40代を後悔している人が特に多いことを発見。その轍を踏まないように準備し、40代で自己実現を果たす。歴史上の成功者よりも、身近な市井の人の成功・失敗に学ぶことの合理性を痛感している。
著書にシリーズ累計28万部の『40代を後悔しない50のリスト』『30代を後悔しない50のリスト』『結婚を後悔しない50のリスト』(以上ダイヤモンド社)など多数。


40代を後悔しない50のリスト【時間編】

シリーズ累計28万部突破! 人生最大の分かれ道は「時間の使い方」で決まる!
元リクルートの営業マンだった著者が、これまで出会った管理職・経営者・定年退職者1万人以上にインタビューしてわかったのは、40代こそが「人生最大の分かれ道」だということ。そして、40代が最も後悔していることこそ「時間の使い方」だった。「仕事と家庭」「自分の仕事と部下のマネジメント」「自己実現と出世」「夫と父」「妻と母」など、限られた時間の中でバランスを取り続ける両立世代が、自分らしい生き方・働き方を取り戻すには? 計画術から習慣術、仕事術、マネジメント術、バランス術まで、『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から一部を抜粋して紹介する。
 

「40代を後悔しない50のリスト【時間編】」

⇒バックナンバー一覧