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最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!
【第41回】 2016年6月27日
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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

経営学的にも「何もしないリーダー」がベスト?
入山章栄×藤沢久美 特別対談【前編】
世界のリーダーシップ理論の最前線

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経営学者の入山章栄氏(早稲田大学ビジネススクール准教授)と、1000人以上のトップリーダーを取材してきた藤沢久美氏による対談。
世界のリーダーたちとの直接対話から導いた藤沢氏のリーダー論『最高のリーダーは何もしない』を、入山氏は研究者としてどう読んだのか?
2回にわたってお届けするスペシャル対談の前編!!
(構成/高橋晴美 撮影/宇佐見利明)

ビジョンの重要性は
経営学で裏付けられている

入山章栄(いりやま・あきえ)早稲田大学ビジネススクール准教授
慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカー・国内外政府機関への調査・コンサルティング業務に従事した後、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。
同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。2013年から現職。「Strategic Management Journal」「Journal of International Business Studies」など国際的な主要経営学術誌に論文を発表している。
著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)、『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社)がある。

【入山章栄(以下、入山)】藤沢さんの『最高のリーダーは何もしない』、読ませていただきました。本当に面白かったです。まず感想をお伝えしておきますと、僕は内容について100%賛成、完全に共感しました。
僕もアメリカらから日本に帰ってきて以来、多くの経営者の方とお話していますが、その中で感じてきたことがそのまま書かれているかのようです。

【藤沢久美(以下、藤沢)】ありがとうございます。そう言っていただけて、とてもうれしいです。この本が経営学者である入山さんにどう映ったのか、また、経営理論の最前線ではリーダーシップがどのように語られているのかについては、すごく関心があるんですよ。

【入山】実は最近、『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー』で連載している「世界標準の経営理論」でも、世界のリーダーシップ理論を総ざらいしてまとめました。その根底にあるのは、まさに藤沢さんがおっしゃっていることと同じです。
世界中の経営学者が真剣に考えて得たリーダーシップ理論と、藤沢さんが1000人以上の経営者と会って経験則的に導いたリーダーシップの本質が、根底では共通している。というより、ほとんど同じです。違うところがあるとすれば、藤沢さんの本のほうにむしろ「新しい部分」があるということですね。

【藤沢】本当ですか?私は研究者ではないので、そこまで理論として普遍化できている自信もないんですが…。

【入山】まず、リーダー論において、とくにビジョンが重要というのは、経営学の世界でもかなり一般的に認められている考え方です。

【藤沢】私は、リーダーシップにおいてビジョンが重要だと思っているのですが、同時に、経営という観点でもビジョンが必要だと思っています。変化が激しいこれからの時代、中期経営計画のような計画って、もうまともに機能しないし、来年は何で稼げるかもわからない。ビジョンがなければ企業も経営者も動くことができません。

【入山】本当にそう思います。欧米のグローバル企業でも、ビジョンが重視されるようになっています。

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藤沢久美 [シンクタンク・ソフィアバンク代表]

(ふじさわ・くみ)大学卒業後、国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。同社を世界的格付け会社スタンダード&プアーズに売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。2013年、代表に就任。そのほか、静岡銀行、豊田通商などの企業の社外取締役、文部科学省参与、各種省庁審議会の委員などを務める。
2007年、ダボス会議(世界経済フォーラム主宰)「ヤング・グローバル・リーダー」、翌年には「グローバル・アジェンダ・カウンシル」メンバーに選出され、世界の首脳・経営者とも交流する機会を得ている。
テレビ番組「21世紀ビジネス塾」(NHK教育)キャスターを経験後、ネットラジオ「藤沢久美の社長Talk」パーソナリティとして、15年以上にわたり1000人を超えるトップリーダーに取材。大手からベンチャーまで、成長企業のリーダーたちに学ぶ「リーダー観察」をライフワークとしている。
著書に『なぜ、川崎モデルは成功したのか?』(実業之日本社)、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』(ダイヤモンド社)など多数。
Facebook:
https://www.facebook.com/kumi.fujisawa.official


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