闇株新聞[2016年]
2016年7月1日公開(2016年7月1日更新)
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正体は明かしていない。
人気ブログ「闇株新聞」で「オリンパス事件」「AIJ投資顧問事件」といった経 済事件をきっかけに、信頼のおける解説でコアな読者をつかんでいる。 ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン(DPM)で有料メルマガ『闇株新聞プレミアム』を配信。
著書に『闇株新聞 the book』(ダイヤモンド社)など。

闇株新聞[2016年]

闇株新聞編集部
 

『闇株新聞』は、新聞、雑誌などの大メディアの経済記者や金融業界関係者、プロ級の個人投資家がひそかに情報源にしている。連載『週刊闇株新聞』では、ダイヤモンド社グループの有料メルマガ・DPM(ダイヤモンド・プレミアム・メールマガジン)『闇株新聞プレミアム』で配信しているディープな闇株的考察のダイジェストや「闇から暴く相場の真実」というスタンスのもと株、為替、日本国債、世界経済の今後などについて解説していきます。

闇株新聞編集部

英国EU離脱決定後の混乱はこれからが本番!
次はスコットランド独立か!?闇株新聞が聞く金融相場の不気味な足音・3

英国のEU離脱を巡る国民投票は、皆さん御承知の通りまさかの「離脱決定」となりました。刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』では事前に「僅差で残留」の予想をしていましたので、結果はハズれてしまいました。次の問題は、この結果が世界にいかなる影響をもたらすか、そして為替や株式などの金融市場はどう動くのかです。まだ不確定な要素も多いですが、今ある材料を基に一緒に考えていきましょう。

ロンドン・シティの地位低下は必至
2年以内にスコットランドが独立する!?

 英国の国民投票の結果は予想外でしたが、離脱決定を受けた世界の金融市場の過剰反応はさらに予想外でした。

 前回も書きましたが、これは100%英国の国内政治問題だったはずです。ボリス・ジョンソンなどの対抗勢力がキャメロン首相を追い落とすために、離脱派の独立党などを抱き込んで国民投票で勝つことだけを狙って仕組んだ政変で、とりあえずは成功しました。

 実際に離脱となれば、EU本部に通告して2年以内にEUや加盟国や世界各国との通商を含む「ありとあらゆる条約」を締結しなければならないという、気の遠くなるような作業が必要となります。

 どうも離脱派はその交渉までキャメロンにやってもらうつもりだったようですが、さっさと辞任されてしまいました。ゆえにその作業は離脱派がやらなければならなくなりましたが、EU主要国も彼らに毅然とした態度を示さなければ各国の離脱派が勢いづくため、甘い顔は見せません。交渉の難航は目に見えています。

 もう1つの問題は、EU残留を望んでいたスコットランドと北アイルランドの独立問題につながります。英国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合国ですが、もともとは別々の国です。

 特にスコットランドが2014年、独立の是非を問う国民投票を実施したのは記憶に新しいところです。当時の結果は否決でしたが、スタージョン自治政府首相は再びスコットランド独立に向けて国民投票の準備を始めると表明しています。

 つまり、英国のEU離脱とは、政治的に欧州から孤立するだけでなく、英国が唯一存在感を示す「シティ=金融産業」への大打撃、さらには国家分裂の危機まで孕んでいることになります。

 北アイルランドは複雑な事情を抱えているのですぐにとはならないでしょうが、スコットランドは2年以内には独立してしまうと予想します。

 スコットランドだけでもEUに留まれるのか、スコットランド・ポンドは継続できるのか、あるいはユーロに参加できるのか……etc.の問題は残りますが、少なくとも現在ロンドンのシティが享受している金融センターの地位が、かなりの部分エジンバラ(スコットランドの首都)に奪われる可能性があります。あるいは、同じように英語が使えもっとコストの安いダブリン(隣国アイルランドの首都)にも移るでしょう。

 英国のEU離脱における多方面の混乱は、まさにこれからが本番。世界各国の金融市場の混乱も、まさに始まったばかりと言えましょう。

衝撃はリーマンショック以上だったが
世界の投機市場はまだ膨らんだまま

 英国のEU離脱決定を受けて各国の株式市場に「英国ショック」の衝撃が走り、6月24日の世界の時価総額はたった1日で5%=3.3兆ドル(330兆円)も吹き飛びました。この減少幅はリーマンブラザーズが破綻した2008年9月15日(-4%)を上回るものです。

 しかし、別の見方をすれば、2015年5月ピークの70兆ドルから1割弱減少しているに過ぎません。

 リーマンショック直後、世界の時価総額は30兆ドルまで落ち込みました。そこから昨年5月までの7年8カ月弱で各国が競うように金融緩和・量的緩和を続け、世界の時価総額を40兆ドルも「膨らませていた」ことになります。

 日本の株式市場を見てみると、日経平均株価がリーマンショック後の高値を付けたのは、世界の株式市場がピークを付けた時期とほとんど変わらない、2015年6月24日の2万868円でした。そこから「英国ショック」の2016年6月24日まで1万4952円まで28.3%も下落しています。

 しかし、ドルベースに引き直すと2015年6月24日が1ドル=123.84円であり、2016年6月24日が1ドル=102.32円ですから、13.2%の下落だったことになります。世界全体の下落幅(1割弱)と比べても、それほど大きなわけではありません。

 ここで真剣に考えなければならないことは、英国のEU離脱が引き起こす混乱を考えたとき、この程度の下落で済むものかどうかということです。その「是非」については、もう少し時間をかけて考えてみる必要があります。

「英国ショック」から一週間が経ち、現在は円相場も日経平均株価も比較的安定した状態を保っています。しかし、英国のEU離脱問題ではこれからもたびたび波乱は起こりそうで、先行き不透明な状況は続くでしょう。金融や経済のプロも愛読する刺激的な金融メルマガ『闇株新聞プレミアム』では毎週、状況の変化を踏まえて現在の立ち位置を検証、あらゆる角度から検討し「これからどうなるか」を議論しています。相場の荒波に翻弄されないためのセカンドオピニオンとしてご活用ください。
 

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