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週刊・上杉隆

宮崎勤の死刑執行で鳩山法相を批判した反対派議員の筋違い

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第33回】 2008年6月19日
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 きのう(6月17日)、「宮崎勤」に死刑が執行された。

 1988年から89年にかけて、埼玉・東京などで起きた連続幼女誘拐殺害事件の単独犯、2006年に死刑判決が確定していたあの男「M」である。

 これで、鳩山法務大臣下では4度目、同時に執行した他2人の確定囚を含めて、計13人に極刑を下したことになる。平成に入ってからの人数では過去最多、2ヵ月に1回という割合でみても最速のペースである。

反対派は「再審請求」で
死刑執行を阻止

 「ベルトコンベヤーに乗せる感覚で執行していく異常事態だ。執行は治安を守る上で何の抑止力もない」

 死刑廃止議連は早速、記者会見を開き、会長の亀井静香氏(国民新党)は、改めて死刑に反対した上で鳩山法相を批判した。

 また、同議連事務局長の保坂展人氏(社民党)も怒りを隠さず、微妙な執行時期について次のように疑義を呈した。

 「世に知らない人のいない死刑囚の執行は、秋葉原の事件に対する法務当局の反射効果ではないかと想像している」

 死刑反対派からしてみれば、鳩山法相は「殺人鬼」にみえるかもしれない。確かに、秋葉原通り魔事件の翌週の死刑執行はあまりにタイミングが良すぎる。

 だが、保坂氏自らが「想像」と言った通り、単にそれは偶然のタイミングにすぎない。執行日に関しては、秋葉原の事件はまったく無関係だ。なぜなら、宮崎死刑囚への執行は、秋葉原での殺人事件のずっと前に決まっていたことだからだ。

 むしろ執行日にはもっと政治的な意味合いが含まれている。きょう発売の『週刊文春』に記したので詳細はそちらに譲るが、先週(6月12・13日)恵比寿で開かれたG8法相・内務相会議の後、そして7月7日からの首脳会談のできるだけ前ということで、今週の執行になっただけの話である。むしろ問題は、なぜ今回、宮崎勤の死刑の順番が回ってきたのかという点だろう。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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