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7つの知性を磨く田坂塾

ダボス会議で学んだ「最高の話術」の秘密は“聴く力”だった

田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]
【第4回】 2016年7月13日
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拙著、『知性を磨く』(光文社新書)では、21世紀には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が、「21世紀の変革リーダー」として活躍することを述べた。
この第4回の講義では、「技術」に焦点を当て、拙著、『ダボス会議に見る世界のトップリーダーの話術』(東洋経済新報社)において述べたテーマを取り上げよう。

「世界最高のスピーチ競演の場」とも言えるダボス会議において、「最高の話術を持つ政治家」と評されるのが、トニー・ブレア英国元首相だ Photo:Reuters/AFLO

世界最高のスピーチ競演の場「ダボス会議」

 今回のテーマは、

ダボス会議で学んだ「最高の話術」の秘密は「聴く力」。

 この逆説的なテーマについて語ろう。なぜ、「話す力」の秘密が「聴く力」なのか、その逆説である。

ダボス会議とは、スイスに本拠を置く世界経済フォーラム(World Economic Forum)が、毎年1月に、スイスのリゾート地、ダボスにおいて開催している国際会議である。この会議には、世界各国の大統領や首相を始めとして、世界的企業の経営トップ、国際組織の代表、世界的に著名な学者などが一堂に集まる。

 著者は、世界経済フォーラムのGlobal Agenda Councilのメンバーを務めていることから、これまで何度も、このダボス会議に出席し、英国のトニー・ブレア、ゴードン・ブラウン、デイビッド・キャメロン元・現首相や、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、フランスのニコラ・サルコジやフランソワ・オランド元・現大統領、米国のビル・クリントン元大統領やアル・ゴア元副大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領などのスピーチを間近で聴いてきた。

 これらの国家リーダーは、さすがに一国のリーダーだけあり、いずれも、それなりの見事な話術を持っているが、そのため、ダボス会議とは、ある意味で、「世界最高のスピーチ競演の場」とも言える。

 しかし、その競演の場においても、衆目一致して「最高の話術を持つ政治家」と評されるのが、トニー・ブレア英国元首相である。

 そこで、今回の講義においては、著者が、ダボス会議の様々なセッションで、このトニー・ブレアのスピーチを聴きながら、彼から学んだ「話術の奥義」について語ろう。

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田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]

1951年生まれ。74年、東京大学卒業、81年、同大学院修了。工学博士(原子力工学)。87年、米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。同時に、米国パシフィックノースウェスト国立研究所客員研究員。90年、日本総合研究所の設立に参画。戦略取締役を務め、現在、同研究所フェロー。2000年、多摩大学大学院教授に就任。社会起業家論を開講。同年、シンクタンク・ソフィアバンクを設立。代表に就任。2003年、社会起業家フォーラムを設立。代表に就任。2008年、ダボス会議を主催する世界経済フォーラムのグローバル・アジェンダ・カウンシルのメンバーに就任。2010年、4人のノーベル平和賞受賞者が名誉会員を務める世界賢人会議・ブダペストクラブの日本代表に就任。2011年、東日本大震災に伴い、内閣官房参与に就任。原発事故対策、原子力行政改革、エネルギー政策転換に取り組む。2012年、民主主義の進化をめざすデモクラシー2.0イニシアティブの運動を開始。代表発起人を務める。2013年、全国から3000名を超える経営者やリーダーが集まる場、「田坂塾」を開塾。「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレベルの知性」を垂直統合した「スーパージェネラリスト」への成長をめざし、塾生とともに研鑽を続けている。著書は、知のパラダイム論、未来予測論、地球環境論、複雑系社会論、情報革命論、知識社会論、民主主義進化論、資本主義進化論、産業政策論、経営戦略論、マネジメント論、リーダーシップ論、戦略思考論、プロフェッショナル進化論、社会起業家論、社会的企業論、仕事論、人生論、詩的エッセイ、詩的寓話など、様々な分野において国内外で80冊余。(所感送付先:tasaka@hiroshitasaka.jp
◇主な著書 『知性を磨く - 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社) 2014
『人は、誰もが「多重人格」 - 誰も語らなかった「才能開花の技法」』(光文社)2015
『人間を磨く - 人間関係が好転する「こころの技法」』(光文社)2016

 


7つの知性を磨く田坂塾

多くの問題が山積する21世紀、目の前の現実を変革するために、我々は、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力という「7つのレベルの知性」を、垂直統合して身につけ、磨いていかなければならない。知性を磨き、使命を知り、悔いのない人生を生きるために、いま、我々は何を為すべきか。現代の知の巨人が語る。

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