練習ではうまく当たるのに、本番では別人のように当たらなくなる――そんな悩みを抱えている人が多いのではないでしょうか。なぜ、コース上では練習のときのようなナイスショットが出ないのか。今回はその原因を解明し、“本番に強くなる”方法をレッスンします。

ポイント
プレショットルーティンには時間をかけてもいいが、構えてからはスッと動き出すことがポイントだ。

 アマチュアゴルファーには、ある傾向があります。それは、構えてからボールを打つまでの時間が長い人ほどダッファー(ハンディキャップが多い)ということです。これはコース上で顕著に表れます。練習ではスッと構えてスッと打っているのに、本番になるとアドレスの時間が長くなる。その時点で普段のリズム感が失われてしまうために、ミスヒットの確率が高くなるわけです。

 アドレス後に複数のチェックポイントを確認し、しっかり当てようとしてボールを凝視している人を多く見かけますが、そうすると体がどんどん硬くなり、筋肉がうまく動かなくなってしまいます。捻転不足になったり、手打ちのスウィングになったりするのはそのためで、構えてから時間をかけることになんのメリットもありません。ボールの前に立ったら、一定のリズムでセットアップに入り、遅くとも「10秒以内」にはスウィングをスタートさせましょう。

 また、ゴルフはリハーサルが許されるスポーツなのですから、素振りは絶対にやるべきです。ショットのイメージをつくり、本番を想定して素振りをする。それをプレショットルーティンの一環として取り入れれば、スウィング全体のリズム感がよくなるだけでなく、ナイスショットの確率も大幅にアップするはずです。