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熱中症で死なないための最低限の基礎知識

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
2016年8月9日
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猛暑の年は1700人を超える人が熱中症で死亡している。今年の夏もここ数日で急に暑くなり始め、救急搬送される人が増えており、すでに死亡例が報告されている。熱中症で不幸な結果にならないために、これだけは知っておきたい対策や予防策などをまとめた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

二日酔い?働き盛りの男性が
早朝からトイレにへたり込む

 (どうなったんだ、俺?)

 都内に住むマコトさん(仮名・48歳)は、早朝からトイレの床にへたりこみ、うめき声を上げた。身体がひどく熱い、頭が割れるように痛む、肩から首にかけてカチコチに張っており…吐いてしまったのだ。胃袋がひっくり返りそうに痙攣しているが、もう吐くものなんてない。

 (二日酔いか?でもそんなに飲んだかな)

 前日は、仕事仲間と暑気払いに出かけた。夏バテ気味でダルかったが、「旨いビールを飲むため」、事前にサウナに行き、たっぷり汗も流した。

 (そういえば、居酒屋に入る前から体調は悪かったな)

 食欲がなかったので朝食は抜き、昼はコンビニのざるそばと野菜ジュース。いつも五臓六腑にしみわたるほど美味しく感じる乾杯のビールもイマイチだったが、せっかくなので、「気合で飲んだ」。

 (あぁそうだ、ビールを3杯ぐらい飲んだところで、足がつったけ)

 結局、ビールの後はチューハイをがぶ飲みし、タクシーで帰宅した時はとにかく頭が痛くてフラフラ。リビングのソファに倒れるように寝込んだのだった。

 うめき続けるマコトさんの声で、同居する母親(80歳)が起きてきた。

 「あなたどうしたの? すごい汗。あら、熱もひどいわ、夏風邪かしら」

 息子のただならぬ様子に驚いた母親は、マコトさんが止めるのも聞かず、救急車を呼んだ。

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


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