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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

離婚の兆候、妻が夫を○○と呼び始めたら要注意!(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第34回】 2016年7月23日
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>>(上)より続く

 先日、自動車が由香さんの家に突っ込んできて、玄関先の塀が破損しました。もちろん、由香さん夫婦には何の過失もなく、完全なとばっちりですし、とにかく運が悪いとしか言いようがありません。当然のことながら、加害者の自動車保険が適用されるので、保険会社から由香さん宅へ保険金が支給され、身銭を切ることなく、保険金を塀の修理代に充てることができるはずでした。

 しかし、保険会社の規定によると保険金を支給する先は、家の所有者である由香さんの夫です。由香さんはどうしても夫の口座へ保険金が入金されるのは嫌で、いっそのこと保険金の受取を辞退し、少し恥ずかしいけれど、玄関先の塀が壊れたまま、放置しておこう。そんなふうに思い詰めています。

 夫の口座に保険金が振り込まれると、保険金を塀の修理代に充てる前に、夫がお金を抜き取って、持ち逃げしてしまうのではないか……そんなふうに心配し、疑心暗鬼になっているのです。

 なぜなら、1ヵ月前の夜、夫は「部の飲み会」だと言っていたにも関わらず、高校の同級生(女性)と会っていたことがフェイスブックで判明したのです。女性が夫とのツーショット写真を掲載し、しかも夫の名前をタグ付けしていたようで……由香さんの場合、フェイスブック上で夫と「友達」になっているので、妻のタイムラインにも女性と夫のツーショット写真、さらに「〇〇(夫の名前)と一緒にいます」という表示まで流れてきたので由香さんは怒り心頭。

 即刻、夫を問い詰めたところ、夫は「旧友とたまたま再会しただけで、何もやましいところはない!」の一点張り。確かに夫と女性の出身高校が同じだということはフェイスブックの「プロフィール欄」で明らかなのですが、どうしても疑いの念が晴れずに、自動車事故の日を迎えたのです。

 由香さんは保険金が同級生とのデート代に使われるのではないか?と疑っているのですが、とはいえ、塀の修理代の見積は20万円と専業主婦の由香さんにとって高額です。20万円の身銭を切るか、それとも塀をこのまま直さずにやり過ごすか……由香さんは二者択一で悩んでいました。そのなかに「保険金を受け取る」という選択肢は存在しないのは不思議で仕方ありません。

強引に離婚届を記入
障害第一級の夫を弟夫婦に夫を押しつけ離婚

 最後に紹介する60代の妻は「あいつがハンコを押したんだから!」と夫が離婚届にハンコを押したことを強調します。橋本美智子さん(61歳、仮名)は先月の15日、役所へ離婚届を提出し、40年近く連れ添った夫と別れたばかりです。ようやく夫という存在から解放され、喜びや嬉しさ、そして達成感などを口にしても良さそうなものですが、夫が離婚を望んでいたような口ぶりです。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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