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ビジネススキル大全
【第9回】 2016年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
藤井 孝一

3分でわかる孫子の兵法/戦略!戦いを避けながら、弱者が強者に勝つ

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「孫子」のスキルは現代に応用できます。兵法とは「戦いのノウハウ」ですが、基本的には理詰めであり、ロジカルシンキングです。そのため、いつの時代もあらゆる分野で使えるのです。いくつかの事例を交えてご紹介します。
思考法から発想術、文章術、読書術、プレゼン術、図解術、交渉術、成功哲学まで、本当に使える仕事術を1冊に凝縮した新刊『ビジネススキル大全――2時間で学ぶ「成果を生み出す」全技術』より抜粋し、紹介していきます。

ビジネスに応用できる「孫子」のスキル

 「孫子」は、ビジネスの世界でもスポーツの世界でも、人生においても、多くの人たちが学び参考にしています。松下幸之助さんは「孫子」を暗誦していたといいますし、ビル・ゲイツは座右の書にしているといいます。ビジネスパーソンならば絶対に押さえておきたいスキルです。

 一般には断片的に名言が切り取られて語られることが多いようですが、本来は戦い方の要諦をまとめたものです。

 国は亡べば終わりです。人は死ねば生き返りません。戦争はやり直しがきかないのです。ですから、戦争には細心の検討をもって臨むべきでしょう。「孫子」とは、そんなやり直しのきかない戦争で構築されたノウハウです。

 ビジネスはよく戦いにたとえられます。競合他社がひしめくなか、限られた資源を最適に配分しながら成果をあげていかなければいけません。そう考えると、たしかに、ビジネスと戦争はよく似ています。生きるか死ぬかの真剣勝負のなかで磨かれた「孫子」のスキルは、ビジネスという名の戦争のなかで大いに応用できるものです。

人生の転機に中国古典を読もう

 私は人生の転機には、いつも書籍からヒントを得るようにしています。会社を辞めて経営者に転身したとき、「まず経営者が読んでいる本を読もう」と決意しました。調べてみると、多くのリーダーたちが読んでいるのは『菜根譚』や『老子』など、中国古典だったのです。なかでも圧倒的に支持されているのが『孫子の兵法』でした。

 コンサルタントをしていた私には、戦略を説く「孫子」が腑に落ちました。読んでいくと、仕事に大いに役立つことがわかってきたのです。原文は難解なため、現代語訳で、しかも解説付きの本を探すなか、守屋淳さんの著作『最高の戦略教科書 孫子』に行き当たりました。

 中国古典思想の権威といえば守屋洋先生が有名ですが、その息子さんで守屋淳さんもまた「孫子」の研究をされています。親子の共著もあり、中国古典を学びたい人におススメです。

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