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ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

「上司はロボット」の時代に対する
日本と海外の企業人の温度差

安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]
【第20回】 2016年7月29日
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「デジタルの倫理」を経営者はどう見るか

 先日弊社では、10ヵ国の「CxO」500人に行った「スマートテクノロジー」に関する調査結果を発表致しました。

 我々の定義では、スマートテクノロジーとは、「現在は人に任されている業務や意思決定を、コンピュータや機械でこなすことを可能にするテクノロジー。IoTや学習機能を搭載するオートメーション技術などが含まれる」としています。

 調査結果の中で、特に面白いと思った点をいくつか紹介いたします。

 1つ目は、「Digital Ethics(デジタル上の情報倫理と解釈しています)」という概念です。

 デジタルの価値の1つは、クラウドのもたらした共同利用=「割り勘勝ち」により、高性能なコンピュータを安価でスピーディに扱えるようになり、膨大なデータを子細に分析をし、ビジネスに活用することが可能になったことではないかと思います。

 例えば、データベースマーケティングも、かつての「ビールとおむつ」のような、ある意味大雑把な分析とアクションではなく、本当の意味での「One to oneマーケティング」、つまり個人を特定し、その人の生活や趣味に合わせたマーケティングが可能になっています。

 ついでに言えば、我々の持つテンプレートでは、それを、サービスモデル化し、分析を「何回するといくら」といった従量課金による変動費化も、すでに実現されています。

 こういったことを背景に、我々が海外でお手伝いをした製薬会社では、「デジタルデバイド」を考慮し、Webやメールによる顧客リーチではなく、個人向けの紙の「新聞」を作ってお送りをする仕組みを構築しました。

 もちろん、そこまではしていませんが、やろうと思えば、「Aさん向け新聞」の見出しに「Aさんの息子さんのX君、先月、木から落ちて骨折!!」などと打つことが可能となり、その隣に「骨折の早期回復にはこのサプリ!」などの広告を載せることも可能です。

 ここまでいくとストーカーに近く、倫理上の問題に及んでしまい、そういったことを含め、Digital Ethicsのリスクと呼んでいます。

 調査結果によると、多くのビジネスリーダーは、すでに企業のデジタル化に伴う新たな倫理課題に直面しているということが明らかになりました。

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安間 裕 [アバナード株式会社 代表取締役]

団体系保険会社、外資系商社を経て、1998年にアクセンチュアに入社。その後外資系広告代理店を経て2001年に再度アクセンチュアに入社、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズの設立に携わり2002年8月に同社代表取締役社長に就任。2009年アクセンチュア執行役員アウトソーシング本部長、2010年執行役員ビジネスプロセス・アウトソーシング統括本部長を歴任。副社長としてフューチャーアーキテクトの経営に携わった後、2014年4月にアバナードに入社。1982年明治大学文学部文学科フランス文学専攻卒。1959年生まれ。


ヒントはここにあった!先端ITで日本企業の未来を変える

IT業界のフロントランナーである筆者が、日本企業の経営やビジネスの最前線で働く人々に向けておくる連載第2弾。昨今のITで起きていることを、いわゆる「Buzz Word(はやり言葉)」としてではなくビジネスの言葉で解説。客観的データを基にした冷静な分析で、今日から仕事への意識を変えられるヒントを提供する。

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