スマートエイジングライフ
自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸
【第1回】 2016年7月29日
小林弘幸 [順天堂大学医学部教授、日本体育協会公認スポーツドクター]
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夏バテを招く自律神経の乱れには「音楽」が効く

 中でも「腸内環境の改善」は上記の通り自律神経と密接に影響し合うため、腸のはたらきが活発になることで、副交感神経が優位になり、心を落ち着かせ、質の高い睡眠を採ることができます。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を摂り、腸内環境を整えることを意識しましょう。腸がきちんと動くことで血流もよくなり、栄養が体中にいき渡り自律神経も安定します。

 夏バテを解消するためには、自律神経を整えることが効果的です。腸を整えることでも自律神経によいですが、今回おすすめしたいのが「音楽」。私たちの脳は音楽を聞くと「快」と感じるようにプログラムされています。そのため、音楽を聞くだけで乱れた自律神経を簡単に整えることができるのです。

 といっても、どんな音楽でもいいというわけではなく、「一定のテンポである」「音域が狭い」といった条件のもとに作られていなければなりません。決まったテンポの曲であると、音楽に合わせて息を吸ったりはいたりできます。すると呼吸が整いリラックスした状態を作ることができるのです。

 また、音域が狭いことで曲が耳から脳に入っていきやくすなるため、自然とおだやかな気持ちになれます。音楽を聞きながら、想い出を振り返り懐かしい気持ちを呼び起こすことも大切です。昔の楽しかった記憶に触れることで副交感神経が刺激されるので、いつの間にか心が落ち着いてきます。

 忙しい日々の中、ただでさえストレスも多いのに「暑さで食欲が出ない」なんて、ますます気が滅入ってしまいますよね。そんなときは、自律神経を整えて気持ちをリフレッシュして、夏バテに負けない心と身体を作りましょう。

小林弘幸
[順天堂大学医学部教授]

順天堂大学医学部教授
日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務後、順天堂大学小児外科講師・助教授を経て現職。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンスの向上の指導などに携わる。また、順天堂大学病院に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”としても知られる。日常生活を少し変えるだけで、大きく健康効果が出る方法を、メディアを通じて発信し続け、『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎刊)など、ベストセラー著書も多数。


自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸

重要な会議、締め切りの迫った資料、複雑な人間関係……。ビジネスパーソンは過度なストレスにさらされつつ、成果を出し続けなければいけません。では、ストレスフルな状況下で成果を出せる人、出せない人の違いは何なのでしょうか?

自律神経の第一人者として数々の著作があり、トップアスリートや著名人の健康指導に携わる、順天堂大学医学部・小林弘幸教授が、ストレスに振り回されずにハイパフォーマンスを維持する方法を解説します。

「自律神経を整えると仕事がうまくいく 小林弘幸」

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