小さなことに感じるかもしれませんが、こうした日ごろのやり取りが積み重なって、チームの中に修復不可能な大きな溝が生まれるのか、堅い絆が生まれるのかが変わり、結果としてお客様に対するパフォーマンスが変わるのです。

 もしあなたが上司の立場であるならば、このような円滑なコミュニケーションが取れるように女性たちにアドバイスしてあげることも、役割の一つだと言えます。

男性上司は部下のほめ方を見直してみよう

 上司と部下の関係にもヒューマンスキルは大きな影響力を持ちます。弊社では管理職向けの研修も行っているのですが、特に男性上司の方は女性に比べて「褒めるのが苦手」な方が多くいらっしゃいます。うわべだけ、マネジメント本を真似ただけの褒め言葉では部下の心に届いていないかもしれません。

◆図2 上司の褒め方への満足度

データ出典元『職場における「ほめる効果」に関するアンケート』(SRC、2014)

 特に女性部下の場合、結果そのものよりもプロセスを重視しがちです。褒め方を間違ってしまうと上司としては褒めたつもりでも、「こんなに頑張ったのに、なんでそこを褒めてくれないの?」とむしろマイナスイメージを持たれてしまうことさえあるのです。

 たとえば1億円の契約を取ってきた部下がいて、「1億円か!すごいな!」とあなたが褒めたらどうなるでしょう。それを隣で聞いていた、3000万円の契約を取ってきた部下は、自信をもってあなたに報告できるでしょうか?1億円でも、3000万円でも、部下の努力の度合いには差がないことも多くあります。せっかく契約を取ってきたのに、上司が金額だけを褒めると分かった途端、部下の士気は一気に下がります。

 部下のことをきちんと見て、真剣に考えた言葉を発していますか?社会全体が大きく変わり、組織の在り方も変化する現代、会社の方針に沿って、チームの売り上げに貢献する部下だけを歓迎するマネジメントからは脱却し、部下のことを思いやり、部下を育てるために「励ます」マネジメントのできる上司が求められているのではないでしょうか。

 もうひとつ、弊社の管理職研修で実際にロールプレイとして出題している部下の褒め方の事例をこちらに掲載しています。管理職の方は是非読んでみてください。