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転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

50代になっても転職できる人は何が違うか

丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]
【第43回】 2016年8月8日
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なぜ50代へのニーズが
増えているのか

あなたの周りでも50代からの転職に成功している人が増えていませんか?

 最近、当社で転職が決まった人をあらためて見ていて気づくのが50代の転職が増えていることです。物流の専門家、社内システム構築の達人、ある分野の研究者……。その多くは高い専門性を持った、いわばスーパーオヤジというべき人たちです。

 50代の転職が目に付くようになってきた背景には、そもそも人材不足で30代、40代の人材がなかなか採れないという採用企業の事情があるのは事実ですが、それだけではありません。

 ゲームやITなどの業種で伸びている会社では、社長が30代半ばといった若い会社がよくあります。どうしても社長が若いとあまり重みがないので、管理部門や財務部門に組織の重石となるような人が欲しい。しかし頭の固い頑固オヤジでは困る。それぞれの分野で良い仕事をしてきた実績があり、かつ若い社長をサポートできる人なら50代大歓迎といって人を探している会社もあります。

 30歳の社長が経営する会社で人事部長を務めているアラフィフの方と話をしていたら、やはり「危なっかしくて仕方がない」と苦笑していました。そして社長自身や経営陣がその危なっかしさを自覚し危機感を持っているからこそ、50代へのニーズがあるわけです。

 IT業界は若い人たちの世界で45歳になったらもうロートル扱いの息苦しい世界があるのかと思いきや、40代後半から50代で組織の重石となれる人のニーズがあるのは興味深いことです。

 もちろんそうした人たちは単なるお飾りではなくそれぞれの専門分野に精通し、若い社長にはない人的ネットワークがあり、自分で物事を動かしていける力を持っていなければなりません。要するに、最前線感のある50代には需要があるといえます。

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丸山貴宏 [株式会社クライス・アンド・カンパニー代表取締役]

1986年滋賀大学経済学部卒業後、リクルート入社。7年間人事担当採用責任者として新卒、中途、留学生、外国人など多岐にわたる採用を担当し同社の急成長を人材採用の側面から支える。退職後現社を設立。リクルートで実践した「企業力を超える採用」の実現のため1000社を超える顧客にそのノウハウを提供、さまざまな分野の支援を実現。また個人へのキャリアコンサルティングは1万名を超え、「個人の本気に火をつける」面談には定評がある。49歳。1963年生まれ、いて座。

 


転職で幸せになる人、不幸になる人 丸山貴宏

35歳以上の転職がもはや当たり前の時代になり、これからはより多くの人が転職を意識することになる。しかしそのときに「転職の作法」を全く知らないがために、失敗し続けてしまっては本末転倒だ。この連載では、失敗した人を具体的な事例として出しながら、何が悪かったのか2万人を見てきた転職コンサルタント丸山貴宏の視点で一刀両断。成功へと導く手助けをします。

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