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カイゼン!思考力

それって本質的なこと?――手続きルールの悪用

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第21回】 2010年10月29日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、手続きルールの悪用を取り上げる。

――問題です

 以下の議論の問題点は何でしょうか

 ある会議における議論。

Aさん「ということで、この議論については、Bさんのグループの主張より、私たちの主張の方が妥当性があることは明らかですね」

Bさん「…」

Aさん「Bさん、そして他の方もよろしいですね。では、今回はこちらの案でいきましょう」

Bさん「待った」

Aさん「何でしょう?」

Bさん「今回の進め方に疑義がある」

Aさん「進め方、ですか?」

Bさん「ああ、この手の案件については、規則では、本社からのオブザーバーの参加が必要要件のはずだ」

Aさん「確かに、四角四面にルールを適用するとそうかもしれません。しかし、最近ではほとんど実際にはそんなことをしていませんし、費用対効果を考えると、現実的なプロセスとは思えませんが」

Bさん「それは単にルールがなし崩し的になっていただけだ。今回はしっかりと本社のオブザーバーにも入ってもらうことにしよう。それがルールだ。ルールを無視したところで出した結論に効力はないはずだ」

Aさん「…」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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