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なぜか不思議と部下がついてくる上司のルール
【第7回】 2016年8月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
寺松 輝彦

ダメ部下ばかりで仕事を抱え込む……
そんな悩みを解決する方法がある!

「ダメな部下ばかりだから、自分が全てやるしかない」という上司。被害者ぶるが、そうなるのは部下のせいではなく、指導力がない上司の責任。自分も楽になる効果的な指導方法とは?

伝票整理など部下に任せるべき業務も抱え込む上司。
部下に仕事を任せられない指導力不足という自覚はあるか?

 部下の仕事を抱え込んで体を壊した店長がいました。

 この店長も、部下指導のやり方が分からず、部下が仕事のミスが多いので簡単な仕事だけを与え、少し難しい仕事は自分で抱え込んでいたのです。

 焼き立てパンのチェーン店の店長で、朝8時に出社して午後7時に店は閉じるのですが、残務処理を部下に振り分けて任せられず、自分が抱え込んでしまうため午後11時を過ぎてから店を出るのでした。

 そのため床に就くのは午前2時過ぎ。わずかな睡眠をとって朝6時に起きる毎日でした。こんな毎日が続いたため体調を崩してしまったのです。

 この例のように「ダメ部下には任せられない」と、部下がやるべき仕事を抱え込んでいる上司がいます。

 気持ちは分かります。部下がミスをすれば上司の責任です。部下の管理ができていないと叱られ嫌な思いをします。部下のやった仕事をチェックしてやり直しをすれば手間や時間が余計にかかります。自分がやった方が正確だし早いし納得できます。

 こういう悩みを持つ上司に、連載第1回では『指導』について『指』と『導』とに分けて考える話をしてきました。連載第1回の内容を繰り返しますが、『指』は、部下に対して、目標、任務、手順、価値観などを指し示すことでした。『導』は導くことです。

ダメ部下でも戦力に育つ、
指導ポイント5ヵ条!

 上司は部下を、どのようにして導けばいいでしょうか。

(1)教えてあげましょう。
 これぐらい分かっているだろうではなく、何度も繰り返し教えることです。分かるまで、できるようになるまで粘り強く教えることが大事です。少し教えて、部下ができないからといってあきらめてはいけません。

(2)修正してあげましょう。
 ものごとを正しくマスターするまでは経験の積み重ねが必要です。教わっても間違うことがあります。教えただけで分かったつもりになっている部下に任せたままにしていると、間違いをそのままにしていることがあります。これでは教えたことが正しく身に付きません。部下の仕事をよく見て正しく修正してください。

(3)注意してあげましょう。
 部下は自分で間違いに気付かないことがあります。上司が注意することで部下は気付きます。気付けば自分で手直しできるでしょう。
部下はうっかりしていることがあります。それを指摘してあげてください。見て見ないふりは良くありません。注意することが親切なのです。

(4)叱りましょう。
 部下が怠けていたり手抜き仕事をしていたりしたら叱ってください。叱れない優しいだけの上司が増えました。叱るのは教育が目的です。罰を与えるのではありません。叱ることで、部下は自分を反省します。上司の真剣さが伝わります。

(5)誉めましょう。
 誉めない上司が多いのが現状です。なぜでしょうか。部下の誉めるところがないというのです。部下の行動をよく見て誉めるところを探しましょう。
誉められれば部下はヤル気になります。誉められて自信になった部下もいます。職場が明るくなります。活気が生まれます。

 指導という言葉はよく使いますが、効果的にするためには、ものごとをはっきり示すことと、それが分かるようになるまで、できるようになるまで導いていくことなのです。

 ダメ部下とあきらめないで育てて仕事を部下に与えていきましょう。

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「管理者研修を30年以上、累計3万人超の管理者を教えてきた筆者が見抜いた、結果を出すリーダーたち、部下がついてくるリーダーたちの共通点をまとめました。目からウロコの話もあれば、基本や原理原則を思い出す話、いつのまにか見失っていた初心や目標を取り戻す話、いまどきの部下の気持ちを理解できる話、……そんな88の話から構成された『3万人の管理職を教えてわかった なぜか不思議と部下がついてくる上司のルール88』から、いまどきの上司の悩みの解決方法を教えます。

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