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スポーツを面白くするテクノロジーが
五輪の舞台で花開く

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第402回】 2016年8月18日
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水中のロボットカメラが
リアルな泳ぎを撮影

 スポーツとテクノロジーは、ますます交差して面白くなる分野になっているが、リオオリンピックでも新しい試みがいろいろ行われている。

 なかでもカメラがどんな撮影をするかは、テレビや新聞でオリンピックの報道を目にするわれわれにとっては大きな関心事だ。

 今年登場したのは、水中のカメラロボットである。これはストック写真サービスとして世界的に知られるゲッティ・イメージズが開発したもので、プールの底に設置されたカメラが、リモートコントロールで回転して随意にアングルを決められるというものだ。

 これまでも水中カメラはあったものの、固定型であったため、だいたい選手がこのあたりを泳いでいくだろうというラインに沿ってしか撮影できなかった。だが、それがロボット化されて回転、チルト、ズームと多様な動きが可能になったことで、撮影の自由度は劇的に広がり、選手らの身体を捉えたダイナミックな写真が次々と生み出されている。

 撮影に関しては、VR(バーチャルリアリティ)用の360度画像もかなり撮影されている模様だ。

 1つは、NBCとサムスンが組んだもので、オリンピック中に85時間分の撮影を行っている。これを観るためには、NBCスポーツのケーブル契約が必要だが、同社のアプリとサムスンの「ギア VR」があれば鑑賞が可能だ。ただし、ライブではなく、1日遅れのストリーミングだという。

 もう1つのチームは、ゲッティ・イメージズとオキュラス・リフトだ。こちらは静止画だが、高解像度の優れた360度写真を生み出している。さらに、イギリスのBBCもVR画像を提供している。「BBCスポーツ360度」と銘打って、毎日ハイライト部分がストリーミングできるようになっている。スマートフォンとサムソン・ギアで利用可能だ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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