自動車の最終決断 0 予告編

 世界に誇る日本の自動車産業が丸ごと消滅してしまうかもしれない危機にある。「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング&サービス、電動化)」と呼ばれる新たな技術トレンドが自動車業界を襲い、クルマの価値が激変しているのだ。旧来型の自動車産業のビジネスモデルは陳腐化し、米中のITジャイアントなどの異業種が“ゲームチェンジャー”としてモビリティ領域の覇権を狙う。これまで自動車産業の頂点に君臨してきたトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車が生き残るための解はあるのか。生死を分ける「最終決断」が迫っている。特集「自動車の最終決断」は初回の11月5日(火)から9日(土)まで、全9回の連載を予定している。

1 11月5日(火)配信
トヨタ社長の父・章一郎氏がノーベル賞吉野氏に明かした「自動車危機の正体」

自動車の最終決断1 トヨタ危機の正体Photo:つのだよしお/アフロ,Chiyomi.Tadokoro.

 もはや、自動車業界にはトヨタ自動車の敵はいない。トヨタは、ドイツ勢、ホンダ、日産自動車といった従来のライバルメーカーの手の内は読めていることだろう。だが、モビリティの将来や顧客の動きが読めない。モビリティのどの領域にトヨタのコアコンピタンスを見いだすべきなのか、定まらない。「100年に1度の激変期」を前に、トヨタ上層部は不安で仕方がないようなのだ。豊田章男・トヨタ社長の父である章一郎氏が、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏に“ある悩み”を吐露していた。

>>記事はこちら

2 11月5日(火)配信
トヨタの影武者から脱皮した「部品の巨人」デンソーの野望

自動車の最終決断 0 予告編Photo:Bill Pugliano/gettyimages

 トヨタ自動車という殿様の陰に隠れた忠臣という印象が強いデンソー。今や世界2位の自動車メガサプライヤーに成長した。「世界初・世界一が100個ある」といわれる独自製品を武器に、トヨタグループに依存しない生き残り策を模索してきた。だが近年、トヨタによる“グリップ”が強まっている。トヨタに翻弄される「部品の巨人」に未来はあるのか。

>>記事はこちら

3 11月6日(水)配信
自動車産業を壊す「CASE」って何だ?【キーワード3分解説】

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:つのだよしお/アフロ

 クルマの価値を激変させてしまう新しい技術トレンド「CASE」というキーワードが生まれてからはや3年。今や、軽自動車でもCASE機能の搭載が標準装備となりそうな勢いである。そもそもCASEとは何なのか。これらの技術トレンドが、伝統的な自動車産業を破壊するインパクトを持ち得るのはなぜなのか。今更聞けない基本のキから、CASEが変える自動車業界の構造まで、3分間でサクッと解説する。

>>記事はこちら(11月6日〈水〉配信)

4 11月6日(水)配信
日立、ソニー、日本電産が仕掛ける「自動車ケイレツ下克上」

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:Noel Vasquez/gettyimages,SOPAImages/gettyimages

 10月30日、日立製作所とホンダは傘下の自動車部品メーカー4社を統合する方針を固めた。世界有数の巨大サプライヤーが誕生する。これまでは、ホンダやトヨタ自動車など完成車メーカー(OEM)が自動車サプライヤーピラミッドの頂点に君臨する絶対的立場にあった。だが、CASE(コネクテッド、自動運転など)時代の到来により、そのピラミッドの“序列”が揺らいでいる。相対的に弱くなったOEMと、メガサプライヤーの序列が逆転することだってあるのだ。日立、ソニー、日本電産──。下請けメーカーの逆襲が始まった。

>>記事はこちら(11月6日〈水〉配信)

5 11月7日(木)配信
自動車・電子部品メーカー274社「生き残り力」ランキング、CASEで明暗!

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:Henrik5000/gettyimages

 10年前、リーマンショック後の日本の家電メーカーは死の淵にあった。同じ製造業でありながら、今日まで国内自動車メーカーが生き残ってこられたのは、傘下のサプライヤーの原価低減力やイノベーション力によるところが大きい。だが今、自動車産業が直面している「CASE(コネクテッド、自動運転など)」の波は、脅威とビジネスチャンスを生むことになる。CASEで明暗を分ける自動車部品・電子部品メーカー274社を、資金余力や研究開発費など七つの経営指標で評価し、ランキングした。 

>>記事はこちら(11月7日〈木〉配信)

6 11月7日(木)配信
ソフトバンクが自動運転を突破口に狙う「モビリティ盟主」の座

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:つのだよしお/アフロ

 車を造る会社からサービスも提供するモビリティカンパニーへ変わる宣言をしたトヨタ自動車。そのトヨタをもってしても、「ドアを開けると必ず孫(正義・ソフトバンクグループ会長兼社長)さんがいた」と豊田章男・トヨタ社長が言うように、常にソフトバンクは機動的にモビリティ領域の有望企業を発掘し、先回りして資本参加を決めてきた。業界の“先駆者”たるソフトバンクが今、モビリティ領域で覇権争いに名乗りを上げているのが「自動運転」だ。その最前線を取材した。

>>記事はこちら(11月7日〈木〉配信)

7 11月8日(金)配信
もしホンダと日産が統合したら?22指標で検証する「トヨタ包囲網」の実力

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:AnadoluAgency/gettyimages,REUTERS/アフロ

「資本を超えた協業」と銘打ち、SUBARU、スズキ、マツダとの連携を強めるトヨタ自動車は勢力圏を広げ、「トヨタ1強」体制に入りつつある。だが、四輪の業績悪化に苦しむホンダと、仏ルノーとの抗争が絶えない日産自動車が組めば、「チームトヨタ」に対抗できるかもしれない。10月30 日、ホンダと日立製作所が傘下の部品会社の統合を決めた。この合流により、ホンダ系と日産系に強いメガサプライヤーが誕生することになる。部品統合でお膳立てが整ったかのように見える「ホンダ・日産」統合説を検証してみた。

>>記事はこちら(11月8日〈金〉配信)

8 11月8日(金)配信
クルマ好きに聞いた「未来に残したい」「復活してほしい」名車ランキング

自動車の最終決断 0 予告編

 コモディティ化が進み、クルマが単なる移動手段と見なされるようになって久しい。実用性、安全性能、乗り心地といった性能の充実はもちろん大事だが、いつの時代も、クルマ好きは“エモーショナル”な魅力を期待している。CASE(コネクテッド、自動運転など)時代が到来しても、機能や装備ばかりが重視されるクルマは楽しくない! そこでダイヤモンド編集部では、クルマ好きの皆さんを対象に緊急アンケートを実施。「未来に残したい名車」「復活してほしい名車」に対する熱い思いを語ってもらった。気になるランキング1位は──。

>>記事はこちら(11月8日〈金〉配信)

9 11月9日(土)公開
トヨタ「最後の聖戦」、国内販売チャネル大再編の衝撃

自動車の最終決断 0 予告編 Photo:kyodonews

 ソフトバンクグループと提携したり、いすゞ自動車株式を手放したり──。トヨタ自動車の経営陣は、組織に揺らぎを与える“ショック療法”を駆使することで、「トヨタとて盤石じゃない」とグループ内で危機感を共有してきた節がある。そんな中でも、国内販売チャネルの統廃合は最もセンシティブな改革だといっていい。タブーなき改革の本気度はいかほどか。「最後の聖戦」の行方を追った。

>>記事はこちら(11月9日〈土〉配信)

Banner designed by Noriyo Shinoda