銀行・投資家からではなく、志に共感した人々からお金を集める仕組みが、クラウドファンディング。日米事情に詳しい著者が、2015年のクラウドファンディングのトレンドを大胆予測!日本で起こったアメリカにはないトレンドとはなにか?!

クラウドファンディング最多支援記録が塗り替えられた。
そのプロジェクトとは!?

 2015年、クラウドファンディングがより多くの方に届くように、もっと短い呼び名が必要だと思いました。そこで、講演や連載でも、略して「クラファン」と呼ぶことにします。

 2015年早々、日本のクラファンの最多支援者数の1737人が塗り替えられました。そのプロジェクトは、「童話モチーフコスメ第一弾『赤ずきん』をイメージしたアイシャドウを製品化したい」というものです。若者を中心として人気のあるイラストレーターのTCBさんが発案した「おんなのこのためのおんなのこによるコスメティックを世に送る」という企画です。この企画をプロデュースしているのは、過去に数回クラファンで商品を世に出しているもの作り集団「作るよ」こと株式会社フレントレップです。

2015年のクラウドファンディングのトレンドを大予測(その3)<br />アメリカにはない、日本独自のトレンドとは?

https://www.makuake.com/project/frentrep-eyeshadow/

 このプロジェクトは2014年12月24日から開始して2015年2月16日までの55日間開催。開始後からすぐに10代、20代前半の女性を中心に支持をされました。そして開始29日目に、これまで「渋谷の森の図書室」(http://camp-fire.jp/projects/view/997)の記録であった1737名を超えました。実はこの日を待ちに待っていた私は、栄えある1737人目で支援をさせて頂きました(笑)

 実際この企画で、アイシャドウを購入した女子大学生に話を聞いてみると、「価格も安く、色がとても私たち好み」だということでした。私のようなおじさんにはわからない世界です。