こんにちは。ちょっとご無沙汰してしまいました、安間です。

 今回は、巷にあふれるバズワード(流行語)のうちで、最も世間をにぎわしている1つである、「IoT(Internet of Things):モノのインターネット」について書いてみたいと思います。

 IoTとは何か、ネットを調べると数多くの解説が出てきますが、平たく言えば、機械同士がネットを介してつながり、「人」の介在なしに、なにがしかの判断をし、機械同士の動きを制御するというものだろうと思います。

 先日、私たちがグローバルで展開をしている「Innovation Day」というイベントを日本でも開催いたしました。Innovation Dayは、企業の未来を背負ってらっしゃる方々に、世界で起きている「デジタルの今」をご紹介し、自社の今後のビジネスに少しでも参考にしていただければと言う主旨で開催をしているものです。

 第1回では、我々のグローバルのCTIO(Chief Technology Innovation Officer)と、外部団体のILO(The Institute of Innovation in Large Organization)の創設者の方に来日していただき、デモと講演を実施していただきました。

 ILOの創設者がおっしゃっていたことで感心したのは、「新たなテクノロジーは、新たなビジネスモデルを生み出す」。逆に言えば「新たなテクノロジーは、新たなビジネスモデルを伴わない限り価値がない」というものでした。

 IoTは、まさにその代表となるテクノロジーとビジネスモデルに溢れています。

トラクターを「スマホ」と見立てる

 例をいくつかお話ししましょう。

 アメリカの農業用トラクター等を製造している、ある企業では下記のような仕組みを構築しています。

 その企業のトラクターには、前面の耕作機能部分にセンサーや画像解析機能が搭載されており、それがクラウドにつながり、土壌や水質などを解析します。適切な肥料や水分を判断して補給しながら耕作作業を行うというものです。

 その上、このトラクターを、言ってしまえば、スマートフォンのような「コンピュータ機器」と捉え、この「コンピュータ」上で動くソフトの動作条件などを公開し、各ソフトウエアメーカーに開発をさせています。

 例えば、スイカ栽培用とか、地域特性などを踏まえた、天候予測に基づく肥料の配分などなどを制御するソフトだとお考え戴ければよいと思います。この農業機械メーカーでは、このソフトをダウンロードできるサイトを開設し、自営農家の方々に、この「トラクター上で動くソフト」を、必要に応じて購入し、ダウンロードして使って貰う、それにより、更に「この農業機械メーカー」のトラクターの利用が拡大していく。いわば、トラクターの「アプリストア」です。

 この、「トラクターをコンピュータ機器として捉える」ビジネスモデルにより、この農業機械メーカーは、大きな成長を遂げています。