Q.パリ同時テロの発生以後、フェイスブック上で自身のプロフィール写真をフランス国旗に重ねて追悼の意を表すなどの行為がみられます。一方で、テロの被害者は多くいるなかで、今回のパリの被害者のみに関心を高める傾向に対しては賛否両論があります。堀江さんは、こうした行為をどう見ていますか。

問題の本質は哀悼の意の表し方にあれこれ言うことではない
テロをなくすことに知恵と努力を技術と使うべき

A.別に不快感も、また深い共感も覚えません。一種の自分の立ち位置のアピールのようなものの表明ですし、テロはパリ以外でも世界中のあちこちで起きているわけですから。

 しかし、パリは世界でも最も有名な都市の一つですし、また日常茶的にテロが起きている場所でもありません。今回は、マスコミによって事件が世界中に大々的に報道されたこともあり、世界中で哀悼の機運が高まったことで、フェイスブックはそのような機能を用意したのだと思われます。

 そうした流れのなかで、人々がテロ反対の意思表明をすることは悪いことだとは決して思いません。ましてや文句をつけてもまったく仕方がないと思います。

 というのも、実質的に世の中からテロをなくすことができれば良いのであって、そのための行動・やり方は人それぞれあって良いと思うからです。

 フェイスブックを使った哀悼の意の表明への賛否、というような問題の本質から考えれば極めて小さいことに関心を寄せるよりも、世界からテロをなくすための具体的な方策を考えるなり探すなりして、自ら行動したほうがいいのではないでしょうか。

Q.20歳の学生です。就活面接の解禁日などのルールも決まり、就職活動が本格化していきますが、堀江さんは就職先の企業を選ぶとき、どのような基準や指標で企業を決めますか。また、文科系の学生である場合、どんな企業に進みたいですか。

まずはやりたいことをしっかり見極めること
学部がどこだとか、そんなことに縛らている場合じゃない

A.この質問を見ている限り、特にどこかの会社でこういうことがやりたいといった明確な目標がないのだと思います。

 何も、必ず就職をしなければいけない、というわけではありません。特に明確にやりたいことがないのなら、アルバイトでもしながら、やりたいことが見つかるまで楽しく日々を楽しむという選択肢があってもいいと思います。

 文科系であるとか理科系であるとかは、会社選びには関係ないことだと思います。

 どんな会社でも営業職や専門職はありますし、大学でどの学部に行ったからとか、文科系だったから理科系だったからといって、働く職種が限定されるわけでもありません。大学で物理学を学んだ人で、就職してから営業の達人になる人は世界中に数多くいます。

 それでも「絶対に就職しなければならない」、あるいは周囲から「絶対に就職しろ」とプレッシャーをかけられているのであるなら、まずは自分のライフスタイルにあった会社ないし仕事がいいでしょう。

 ライフスタイル ―― 身近なところでは「満員電車が嫌だ」であるとか、「休日はしっかり休みたい」とか。いろいろあると思います。まずはそこから始めてみればいかがでしょう。