【第20回】 2008年03月21日
こんな会社が危ない!うつ休業者続出企業はここでわかる
この春、転職したシステムエンジニアAさん。出勤初日、自分の部署がある一角に案内されて驚いた。なんと全員、ダークスーツにネクタイ姿。だが、髪は乱れているし、あごにはうっすら無精ひげが・・・。あきらかに寝不足が見て取れる顔と、びしっと締めたネクタイはなんだか妙な組み合わせに思えた。
「うちの社員はエンジニアも含めて、みんな身だしなみがいいんですよ」
課長の誇らしげな言葉に、Aさんの頭の中は疑問符でいっぱいになった。
『ネクタイをして、スーツを着たままここで徹夜するのか? お客さんに会うわけでもないのに? いったいなんのために!?』
うつ休業者が多い
あぶない会社のサインとは
SEがネクタイをしている会社は、うつ休業者が多い──と書けば、語弊があるかもしれない。だが、企業のメンタルヘルスに詳しいライフバランスマネジメント 渡部卓代表取締役社長は、「社員の服装には、会社側の姿勢が反映されていることがある」と指摘する。
べつにネクタイをすること自体が悪いわけではないが、そうした些細なところに、トップの考え方がいやおうなくにじみ出るのである。
冒頭のように、顧客と接するわけでもない社員が、きっちりとした服装を強いられているような会社は要注意だ。「会社とは、社員とはかくあるべし」という精神論が浸透しており、トップの“ガンバリズム”に従業員が振り回されている可能性がある。うつを発症し、休業する社員が多いのはこうしたタイプの会社だ。
服装だけではない。社員や社長の様子、オフィスになんとなく漂うネガティブな空気──。こうしたところにも、働き方やメンタルヘルスに対する会社の姿勢はあらわれる。逆に言えば、「ネガティブムードが社内に濃厚に漂いだすと、うつの発症リスクが高まる」ということになるのかもしれない。たとえば、こんな会社は明日にでもうつ休業者が現れる可能性が高い!
社員同士が朝や帰りなどに挨拶をしない。
→社員同士のコミュニケーションが円滑ではない。人間関係のトラブルが起きていたり、仕事に支障が出ていたりする可能性も。
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著者プロフィール
- 西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。
この連載について
うつをきっかけに、生き方や働き方を見つめ直した人々にフォーカス!うつに負けない、うつを乗り越えるための知恵と活力を探っていく。
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