2019.10.9 自分の考えを変える人は知的に、変えない人は自信家に見える どれだけ根拠を示されても考え方を変えられない人もいれば、空気ばかりを読んで意見をコロコロと覆す人もいる。いずれの場合も信用を失うだろうが、確実なエビデンスがない状況において、自分の考えを変えるべきか否かを判断するのは難しい。筆者ら…
2018.9.28 有害な職場文化をリストラせずに修正できるか 意欲の欠如がまん延している職場。なすすべもなく諦めている、悲観的な現場リーダー。こんな状況を改善するには、「悪い芽を刈り取る」べきか、それとも職場文化の改革という大事業に取り組むべきだろうか(本記事では、HBRのケーススタディをご…
2018.6.6 創造的な問題解決法を導くには、「何をすべきか」より「何ができるか」を問う イタリアのある3つ星レストランで、メニューにはない「ピザ」を食べたがる子どもがいた。その際、給仕長が彼らに対して取った行動は、意外なものであった。 筆者は、組織で創造的な問題解決を実現するためには、同調圧力に囚われない「反逆者」の存…
2017.10.17 「建設的な不調和」で企業も社員も活性化する 組織は活動が順調だと、組織内に「調和」圧力が生まれる。その結果、メンバーのほとんどが、職場では本当の自分になれないと感じ、仕事に退屈する。周囲は、自分と同じように考える人々ばかりになる。そして生産性は低下し、イノベーションも起きに…
2017.6.21 ウーバーの失敗に見る、行動経済学の誤った活用法 人の行動変化を、強制ではなく「間接的に促す」のが、行動経済学に基づく「ナッジ」である。本記事では、会社が従業員に対してこれを悪用する例として、ウーバーを取り上げる。
2016.12.26 厳しい評価をくれる同僚をあえて近くに置きなさい 厳しいフィードバックをくれた同僚との交流をやめた従業員は、翌年の業績が低下傾向にあった――。誰もが真摯に受けとめるべき研究結果を紹介する。
2016.8.1 組織の不正が繰り返されるのは、非倫理的行為ほど忘れやすいから 三菱自動車の不正は、それが2度目であること、かくも長く継続されてきたことが驚きを呼んだ。非倫理的行為はなぜ繰り返されるのか。大規模な実験から、その背後には「記憶のバイアスと歪み」があることが示された。
2016.5.31 仕事の生産性と質を高めるために「完了バイアス」を利用せよ 人の脳は、目の前の仕事を完了することで生じるドーパミンを欲する。本記事では、この「完了バイアス」による悪影響を避け、仕事の向上につなげる方法を紹介する。
2016.4.8 どの「時間帯」に行動するかによって、意思決定とパフォーマンスは大きく変わる 1日の時間が進むにつれて疲労が溜まっていくのは当然の現象だが、それが医師による薬の処方や、判事の判決にも影響するという恐ろしい研究結果が示された。時間管理と休憩の重要性が浮き彫りになる。
2016.3.24 仲間への「忠誠心」は不正を促すのか、それとも正直な行動を促進するのか 集団への忠誠心が高じて、非倫理的な行為を招くことがある。では、忠誠心が弱いほうが、倫理面では望ましいのだろうか。数々の興味深い実験によって、結果はむしろ反対であることが示された。
2016.2.25 仕事を「自分ごと」だと思わせるだけで、従業員の意欲や生産性は劇的に上がる 従業員の意欲や愛社精神を高めるには、オーナーシップ(当事者意識、自分ごと化)が重要だとよく言われる。組織構成や報酬制度の大規模な改革が必須なわけではない。オフィスを自由に飾らせるといった些細なことでも、「所有意識」を誘発するだけで…
2015.12.9 よき社員を育てるか、悪しき道に導くか、人の行動はストーリーの力で変えられる 人の行動は他者に伝染するが、それはストーリーの力によっていっそう広がり浸透する。ストーリーと組織行動学にまつわる興味深い研究結果を報告する。
2015.10.21 より良いマネジメントは対照実験で導き出せる 企業はさまざまな実験やテストを通して、製品や事業活動に磨きをかけている。しかし職場慣行やマネジメント手法については、厳密な実験に基づいていないことが多い。最良の慣行を「無作為対照実験」で見出すことのメリットを、ビジネス実験の専門家…
2015.9.24 なぜ動き回っていると働いている気になるのか 多忙による生産性の低下――つまり活動量と成果が比例していない状況に、どう対処すべきか。誰もが持つアクション・バイアス(とにかく行動しようという姿勢)を抑えることが有効だ。
2015.9.17 なぜ休日にまで仕事をしてしまうのか 人はなぜ休日なのに働いてしまうのか。その背景には、報酬の大小にかかわらず「達成可能性を最大限に追求してしまう」という心理現象が作用しているという。しかし、働きすぎは認知力の枯渇による悪影響を招く危険がある。
2015.8.20 積極的な部下には内向的な上司が効果的 外向的(能動的)な性格を持つリーダーは、内向的(受動的)な人々を率いると成果が上がる。逆に能動的な部下とは折り合わず、成果が下がる――。この仮説を米国の宅配ピザ57店舗で実験したところ、業績の差が顕著に表れた。
2015.3.26 バイアスを利用して意思決定や実行上の問題を解決する 残念ながら人間には思い込みや間違いはあるものだ。行動経済学の知見によれば、それを逆手にとって組織の問題を改善する方法がある。本記事では入力バイアスやデフォルト・バイアスの例を取り上げる。
2015.3.19 その改革施策はそもそも有効か?「実験による検証」で失敗を避ける その新施策は本当に効果があるのか。改革の成果や失敗を正しく把握するためには、条件がある。「実験による検証」――つまり変更を適用する「処理群」と、適用しない「対照群」の結果を比較することだ。
2015.2.20 人の考え方を変えるより、「意思決定の環境」を変える方が簡単だ グーグルの社員食堂に学ぶ、人々を「そっと動かす」秘訣。従業員の行動を変えるには、変更を強要するのではなく、意思決定が行われる「場」に少しだけ手を加えてみてはどうだろう。
2015.1.23 ディズニーで学んだ、離職率を60%下げる新人研修の方法 「あんなに研修を受けさせたのに、すぐに辞められてしまった……」研修をしても福利厚生をよくしてもなかなか解決しない離職率の問題。ディズニーが新人を使命に忠実で知識豊かな人材に変える手法に着目した著者が、どうすれば会社と新人の双方にと…