超成長株投資で資産10倍計画!

東京エレクトロン(8035)の株価が大きく下落。
世界的な半導体メーカーのベストな買い場は3月!?山本潤の超成長株投資の真髄 第8回

2019年1月9日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
山本潤のメールマガジン&オンラインサロン。10年で10倍を目指す超成長株投資の真髄

 年末から年始にかけての円高傾向に加え、アップルショックが襲った大発会。年初から波乱の幕開けとなりました。

 多くのIT系企業や外需企業が年初来安値を更新しています。一体、いつが買い場なのでしょう。今回は半導体関連の買い場について書かせていただきました。

 今年も相場は難しい展開が予想されます。耐えるときは耐え、我慢するときは我慢するのが長期の投資には求められます。特にこの三ヶ月は変動の大きな市場となるでしょう。なかなか厳しい展開に悩まされていますが、長期的には買い場が来ていると実感しています。いまが我慢の時です。

 

東京エレクトロンの株価はいつ反転するのか?

★★★★☆ (5段階中4   5が最高評価)

 世界的な半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン(8035)。東京エレクトロンをはじめとする半導体製造装置関連の株価がさえません。過去1年に渡り大きく株価が調整しています。今回は、株価の反転のタイミングについて考えてみたいと思います。

 東京エレクトロン(8035)の株価動向ですが、長期では株価が切り上がっています。2014年に5000円程度でしたが、2017年末には20000円を超えました。背景は、半導体の「スーパーサイクル」でした。5年連続の増収(2014/3-2018/3)を達成し、楽観論が広がったのです。スーパーサイクルとは半導体業界の景気循環(シリコンサイクル)が平準化されて、業績拡大が長期化する現象です。半導体は、自動車やスマートフォンやサーバーなどに多く使われますが、今後はセンサーを多用するIoT分野や医療、家電、ロボットなどに使用量が拡大していきます。半導体の実需の見通しは明るいのです。

 ところが、この1年で株価が半値の11000円台になってしまいました。この急激な下落は、米中の貿易摩擦にともなう世界景気の悪化懸念、米中の自動車販売の不振、スマートフォンの普及の一巡などの要因があります。さらに大きな要因は、中国の技術大国化を阻止しようと目論む米国政府の圧力です。
半導体製造装置大手に「中国には半導体製造装置を売るな」という圧力です。半導体製造装置の内作化を進める中国ですが、一朝一夕にはいきません。

 東京エレクトロンに代表される大手装置メーカーの協力なくして、中国は半導体が作れません。
それこそが米国政府の狙いなのですから、半導体を巡る国家間の争いは長期化するでしょう。つまり、足元、半導体の設備投資動向は視界不良に陥っているのです。残念ながら、半導体セクターは「底が見えない」というのが短期的な見方でしょう。

 しかし、前述の通り、長期的には、サーバー向け記憶媒体ハードディスクからの半導体SSDへの置き換え、IoT/AI化、あるいは電気自動車や自動運転などの普及で半導体需要は強まるはずです。こうした社会の長期のトレンドを見たとき、政治的な摩擦を実需が乗り越える時期が1-2年内に到来すると考えています。

半導体は長期的に増収になるが減益時の下げも大きい

 半導体の普及については、過去も飛躍的な普及を見せてきました。パソコンが普及したのも80年代からです。その後、ノートパソコンが普及、携帯、スマートフォンやタブレッドが普及しました。過去の東京エレクトロンの売上動向を見てみますと、半導体製造装置セクターは、常に「スーパーサイクル」であったことがわかります。1994/3-1998/3まで5年連続の増収を達成しました。携帯電話が世界的に普及する時期でした。いわゆるITバブルでした。次に、2003/3から2008/3まで最長記録である6年連続の増収を記録します。グローバル化した世界経済が新興国の経済水準の底上げにより順調に拡大したのです。しかし、その後、リーマンショックが起き、2年連続の減収を記録します。

 過去26期間(1993/3-2018/3)で減収は6回で増収は20回です。5年連続の増収が2回、6年連続増収を1回記録しました。連続減収は一度だけです。これはとても素晴らしい記録です。26期間の平均増収率は11%です。長期に渡り二桁で伸びる市場はあまりありません。

 ただし、よいことばかりではありません。減収になるときは大きな減収を記録する傾向があるのです。ITバブル後は4割減収、リーマンショック時には5割を超える減収(2年で)になりました。

 歴史は、5年以上の増収が続いた後では大きな減収が待ち受けていることを示唆しています。スーパーサイクルは大きな調整を伴うと考えておいた方がよいとわたしは思います。ただし、過去からわかることは、減収は長くて2年、通常は1年です。株価の調整期間でもっとも長い調整はリーマンショック後の2年です。

 また、過去27年間で赤字が4年ほどあります。ただし、赤字であっても、東京エレクトロンは配当を払いました。過去、無配とはならなかった企業なのです。

 

長期では「買い」の水準だがベストな買い場は3月15日あたりを想定 


 スーパーサイクルの終焉を前提とすれば、減収はせいぜい2年です。株価の長期の推移を見ても、株価のピークとボトムの間隔は長いときで2年、短かいときで1年です。そうなると、東京エレクトロンは、2017年末にピークを打っているため、すでに1年の調整期間を経たわけです。2019年12月まで調整が続けばそれは下落期間が2年に及ぶことになり、さすがにそれはないと思えます。ですから、同社株は今後1年のうちに、よい買い場となると考えてよいでしょう。

 

この連載は、10年で10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、会員専用ページでは今回の東京エレクトロン(8035)のさらに詳しい分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。

東京エレクトロン(8035)/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)

 


ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

配当&株価が10倍株!
NISA投信グランプリ
ふるさと納税

6月号4月19日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[配当&株価が10倍になる株!]
◎第1特集
配当&株価が10倍になる株!
10年持ちっぱなしで「配当が10倍」になる株や「株価10倍」になる大型優良株を発掘
・誰もが知ってる大型株・優良株で実現
・新興国に進出/AI・半導体/
高齢化・人手不足/環境・EV
・番外編:1年で株価2倍になる株


◎第2特集
ダイヤモンド・ザイ
NISA投信グランプリ2024

2回を迎える、投資信託のアワードを発表!
NISAの投信選びや保有投信のチェックに最適

・NISAで運用できる投資信託のみが対象
・個人投資家が選びやすいよう、本数は30本のみ!
・個人投資家がわかりやすい部門で表彰


◎第3特集
ふるさと納税 日本3大グルメ&生産地
返礼品60 

日本3大和牛、3大地鶏、といったブランド食品や、日本3景、3名泉のベストグルメ、大注目の魚介、フルーツの3大産地の返礼品などを紹介

◎第4特集
FXで1億円!
年億稼ぐトレーダーの「神トレ」大公開!

ドル/円が34年ぶりの安値更新など、活況の為替市場。
FX界隈では、1年で「億」を稼ぐ「年億」の個人投資家が続々誕生しています。その手法を、わかりやすくお届け


◎【別冊付録】

いつまでたっても始められない人に贈る
新NISA「超ラク」スタートBOOK
完ペキさを求めてなかなか始められないより、「ラク」に「早く」始めたほうが、結果的にオトク
なかなか始められない人向け、ぐうたら指南書


◆出遅れJリートに投資チャンス! 利回り4~5%台投資判断&オススメJリート 
◆おカネの本音:渋澤 健さん
◆10倍株を探せ! IPO株研究所
◆マンガ恋する株式相場「コンビニがGAFAの一角に!?」
◆マンガ「昭和のボロ空き家はそのまま貸せばいい!?」
◆人気毎月分配型投信100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!



「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報