[木村昭二のどんとこい!フロンティア投資]
暑いぜ砂漠、熱いぜエジプト経済!
個人投資家は投資不適格の今こそ注目だ

2012年9月7日公開(2012年9月19日更新)
木村昭二

中東や北アフリカにも商圏が広がる
投資のタイミングは通貨切り下げ後か!?

 証券取引所の歴史は古く、アレクサンドリア証券取引所が開設されたのは1883年のことです(ちなみに東京証券取引所の前身である東京株式取引所が開設されたのは1878年です)。

 その後1903年に「カイロ証券取引所」が誕生、2つの市場が統合された「カイロ&アレクサンドリア証券取引所」となり、現在は「エジプト証券取引所」という名称になっています。

 なお、2008年には中小企業向け市場「NILEX」(ナイレックス)がスタートしており、これは日本における「ジャスダック」「マザーズ」に相当します。

エジプト証券取引所を訪問。現地証券会社経由ではアポがとれなかったが、受付で「日本からわざわざ見に来ました!」と言うとすんなり中へ招かれた。なんだ入れるじゃん!途上国ではよくあること (Photo:©木村昭二)

 上場企業数は全212社(うちNILEX22社)、時価総額は約561億ドルです。相場を主導するのは、ロンドン証券取引所にもADRで上場している、オラスコム建設、オラスコムテレコム、EFGエルメス投資銀行、コマーシャルインターナショナル銀行。この4社でエジプト証券取引所全体の時価総額の、実に 1/4を占めています。

 が、個人的にはこれから内需が伸びていくことを期待して、家電やトイレタリー分野の地場企業に注目しています。ちなみに同国最大の家電メーカーであったオリンピック・グループは、2010年10月にスウェーデンの家電メーカーであるエレクトロラックス社に買収されています。

 カイロ郊外には新興住宅地が作られ、新しいマンションが次々建設されている様子も見ました。また、大企業は中東から北アフリカにかけた広い商圏を持っています。将来はアフリカ全土のGDPの半分がエジプトとナイジェリアで占められるというレポートもある程で、経済圏の大きさとその広がりに底知れぬパワーを感じました。

カイロの衛星都市セタック・オクトバール(左)では、新築マンションがどんどん建設中。エジプトの人口の多さに圧倒される。カイロから4時間半のオアシスの街バフレーヤ(右)は8世紀から続く街並み (Photo:©木村昭二)

 あとは投資のタイミングですが、中東・北アフリカ地域には、現状でもかなりの欧州の投資マネーが入っています。欧州危機が再燃して投資マネーが撤退すれば、経済成長が停滞してしまうのは避けられそうにありません。

 さらに、エジプトは外貨準備高が相当に不足しつつあり、近々通貨の切り下げが行われるのではないかと言われています。とりあえずエジプトポンドへの換金は、通貨切り下げを待ってからでも遅くはないかもしれません。

 投資する個別銘柄については、今回、証券会社から大量の銘柄レポートをもらってきたので、これからじっくり研究しようと思います。

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